山本周五郎の人情もの 『山女魚』全文朗読    読み手七味春五郎  発行元丸竹書房

 

■あらすじ
仲の良い兄が死んだ。生来病弱ではあったが、突然の死であった。それ以前から、兄からの手紙に異変を感じ取っていた。丈之助は死の真相を探ろうとする。そこには、温かくも悲しい決意があった。

■登場人物
平松 丈之助……藩史編纂のため江戸に出ている。国許の兄からの手紙に異変を感じ、その身を案ずる。
平松 春樹 ……兄。生来病弱。丈之助とは、非常に仲が良かったが。
しず江   ……春樹の妻。
森井 保馬 ……丈之助の親友。丈之助に頼まれ、春樹を監視する。
藤島 仲斎 ……丈之助の上司。
北沢 平五郎……丈之助の叔父。
野口邑右衛門……親戚
野口 久之進……親戚
敦治    ……藩主

■「山女魚」 目次
0:00 一
12:35 二
25:59 三
38:52 四
51:46 五
1:05:09 六

■用語集
螺鈿(らでん)……貝殻をもちいた工芸技法
辞句(じく)……ことば。語句。
母堂(ぼどう)……他人の母親をうやまっていう言葉。
前栽(せんざい)……草木を植えた庭。うえこみ。
便法(べんぽう)……一時しのぎの便宜上の手段。
帙入り(ちついり)……書物などが帙(書物の損傷をふせぐためのもの。文巻。文包。)にはいっていること。
法会(ほうえ)……死者の追善供養の行事
気ぶっせい……気詰まりなさま。
陪侍(ばいじ)……君主、貴人のそばにつかえること。
諫止(かんし)……いさめておもいとどまらせること。
築山(つきやま)……庭園などにつくられた小山。
急湍(きゅうたん)……流れの速い瀬。
淙々(そうそう)……水が音を立てて、よどみなく流れる様。
便々(べんべん)……だらだらとやたらに長い様。なにもせずいたずらに時を過ごすこと。

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