朗読新連載! 山本周五郎AudioBook 「長編 五辨の椿」

 

■あらすじ
 不治の病にかかった最愛の父の死。その父を苦しめていた奔放な母。出生の秘密を知ったおしのは、復讐の殺人鬼に墜ちていく——羅刹となった娘の仇討ちは。山本周五郎の異色作。
 全六回 

■登場人物
おしの……薬種商「むさし屋」の一人娘。
おその……「むさし屋」の家附きの娘で、喜兵衛の妻。
喜兵衛……「むさし屋」の当主。養子として家業の繁栄に努める。
定次郎……「むさし屋」の手代。喜兵衛の信頼が厚い。
まさ……おしのに使える小女。
佐吉……芝居茶屋「桝屋」の出方。
菊太郎……子役の役者。おそのの恋人。

■用語集
題詩……ダイシ・書物、絵画などの表題
帳合……チョウアイ・帳簿の記載を照らし合わすこと
埋み火……炉や火鉢の灰に埋めた炭火
掻巻……カイマキ・着物の形をした寝具。掛け布団。
行李……コウリ・竹や柳で安打は小型の物入れ。
名題……ナダイ・歌舞伎の、課題看板に名前を書き記される資格を持つ役者
油単……ユタン・ひとえの布
地着き……土着。その土地に古くから住んでいること
手燭……テショク・照明器具。
被布……ヒフ・着物の上に斬る、羽織に似た外衣。

■用語集
しもたや……以前は商家であった、家
四半刻……30分
笹鳴き……鶯の子供が、冬期に調子の合わぬ声でさえずること
十徳……ジットク・男子が小袖の上にきる。羽織の原型とされる。
差配……サハイ・貸し屋貸し地を、代理で管理する人
乙声……オツゴエ・音程の低い声。
あいびねえ……歩きねえ
からりしゃん……さっぱりとして快活な様
大切……オオギリ・歌舞伎公演の最終幕。
所作事……歌舞伎用語で、舞台劇
出語り……歌舞伎で、浄瑠璃太夫、三味線弾きが、見物に姿をみせて、演奏すること
鼬の道……ふっつり足のたえること
山台……歌舞伎で、緋毛氈をひいた台

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