ハラキリ!
日本と言えば侍! 侍といえば切腹!
日本と言えば、切腹なのか? それはよくわかりませんが、ただ文献として記録に残る中で、日ノ本で最初にはらを切った人は、侍ではないのです。
もっともはやく腹を切った男
時代は988年 平安時代になります。記録にのこるその官人は、藤原保輔
なにをかくそうこの男、貴族でありながら、盗賊でもありました! 夜な夜なの盗みが発覚し、現場で捕縛。保輔は、自ら腹を切って自殺を図ったのです。
もちろん介錯などありませんから死にきれず、保輔は翌日獄中にて死亡。ただし、これを切腹といえるかというと微妙ですね。切腹が名誉ある死に格上げとなったのは、戦国時代のこと。保輔のは、勝手な自殺、と称してよいでしょう。