朗読ひやめし物語 山本周五郎

【朗読】山本周五郎の滑稽小説『ひやめし物語(再録)』字幕付  読み手七味春五郎  発行元丸竹書房

■あらすじ
 一生をひやめし食らいですごすのか? 江戸時代に発生した究極のニート、それは強制的な物だった!
 嫁も娶れず、仕事もなく、こづかいこそはもらっているが微々たる物で。ゆいいつの心の救いは、書物の収集という趣味のあること。ぼろぼろの本を安く買っては、修繕の日々をおくる——世間からみればまことに残念な男、柴山大四郎——
 そんな彼が、恋をしたことから物語は始まる。
 作品が書かれたのは、昭和22年。日本はまだまだ復興の途上。敗戦の痛手は、まだまだ癒えぬその時期に、いまだ文豪としては芽の出ていなかった、山本周五郎がおくる希望の物語——新年ということで

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■この物語の登場人物
柴山 大四郎……古書いじりが趣味の部屋住みの四男。
椙 女   ……大四郎の母。
柴山又左衛門……大四郎の長兄。
柴 山粂之助……大四郎の次兄。分家している。
柴山 又三郎……大四郎の三兄。中村参六へ養子となる。
中井 岡三郎……母方の叔父。部屋住み。
中川八郎兵衛……中老。大四郎に興味を持つ。
梶     ……八郎兵衛の妻。
八 重   ……八郎兵衛の娘。
平松 吉之助……大四郎の友人。奥小姓。
深美 新 蔵……郡奉行所勤務。
ぬ い   ……新蔵の妹。大四郎を想い鶴を折るが・・・。

■この動画の用語集
いぶせき……心がはればれとしないで、うっとうしい。 気がふさぐ。 気づまりだ。 または、 気がかりでおぼつかない。
佳人……カジン・美しい女。美人。
草本……ソウホン・木にならない植物
艶聞……エンブン・つやっぽいうわさ。異性との関係があるといううわさ。
千代紙……チヨガミ・千代を祝う、もしくは、千代田城(江戸城)の大奥で使われた事などが、語源。
鶴の病……カクノヤマイ・食べ物が通らなくなる病気。胃癌 (いがん) ・食道癌などにあたるという。かくのやまい。
迂曲……ウキョク・うねり曲がること。また、遠まわり。遠まわし。
ぶま……何とも気がきかない、まぬけなこと。
幅……フク・かけもの。掛け軸。また、それを数える語。
古渡り……コワタリ・室町時代またはそれ以前に渡来したこと。また、その織物・器物など。珍重された。本 (もと) 渡り。古渡
うろん…… あいまいなこと。 あてにならないこと。 また、あいまいにすること。
書肆……ショシ・書物を出版したり売ったりする店。書籍商。書店。書林。書舗

■この動画の目次
0:00 ひやめし物語 一
7:07 ひやめし物語 二
13:28 ひやめし物語 三
19:30 ひやめし物語 四
25:44 ひやめし物語 五
32:07 ひやめし物語 六
38:25 ひやめし物語 七
45:02 ひやめし物語 八

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