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【人情朗読 山本周五郎】2023ver/剣客編 詰め合わせ『西品寺鮪介/人情武士道/雨あがる』 ナレーター七味春五郎 発行元丸竹書房

 

一、西品寺鮪介(生きている源八収録)

 1932年(昭和7年)12月 『キング』掲載。
 昭和七年というと、周五郎先生29才。前年には長男が生まれております。馬込村時代でございまして、講談社発行の「キング」五月号に「だだら団兵衛」の掲載にこぎつけました。馬込仲間たちの奔走がみのってのことで、当時のキングは百五十万部発行の人気娯楽雑誌。三作まで掲載されれば「先生」と呼ばれたといわれる、大衆雑誌ではありますが、ようやく大人向けの娯楽小説を公開。これまでの修行が実ったのか、「熊谷十郎左」を八月に「西品寺鮪介」を十二月にと、立て続けに発表し、大衆作家としての地歩を確かな物としていきます。ちなみに結婚二年目であります。親父は倒れ、長女が生まれて(きよ。十二月三十一日生誕)、周五郎先生、日記に妻への感謝と苦しい胸の内を吐露しております。
 初めての新聞掲載小説「安永一代男」の連載にこぎ着けたのもこの年であります。

※この動画のAudioBookはすべて新たに撮り下ろしたもので、再利用コンテンツではございません。

■登場人物の紹介
西品寺鮪介……農民だが、非凡な才を持つ男。縦にした針を切り割る修行をしている。
お民……鮪介の許婚者。

佐分利猪十郎……鳥取藩士。鮪介を道場に招く。
沢平……鮪介の父。
六助……鮪介の兄。
長左衛門……お民の父。
吉原不倒斎……老剣客。
瀬川由良……猪十郎の門人。
国分利兵衛……猪十郎の門人。
戸田市郎太……猪十郎の門人。
岡田甚五兵衛……鳥取藩士。
池田光政……鳥取藩主。鮪介を藩士に取りたてる。
駿足平馬……鳥取藩士。
小林弥藤太……鳥取藩士。
桑島八十八……鳥取藩士。
平林左右助……鳥取藩士。

■用語集
辺鄙……ヘンピ・都会から離れて不便なこと
慮外……リョガイ・思いがけないこと
拝察……ハイサツ・推察をへりくだって云う語
汝……イシ
今様……イマヨウ・今風。当世風
来駕……ライガ・来訪をうやまっていう。
やおら……おもむろに
出来……シュッタイ・事件が起こること
競射……キョウシャ
一隅……イチグウ・かたすみ
上地……ジョウチ・よい土地
野廻り……農事視察

■「一、西品寺鮪介」目次
0:00 「西品寺鮪介」一
5:27 「西品寺鮪介」二
13:01 「西品寺鮪介」三
21:06 「西品寺鮪介」四
27:52 「西品寺鮪介」五
35:55 「西品寺鮪介」六
43:39 「西品寺鮪介」七
48:23 「西品寺鮪介」八

二、人情武士道 (人情武士道収録)

 1941年(昭和16年)10月 『奉公身命』掲載。
 日米開戦、太平洋戦争の始まったと詩に書かれた作品。
 周五郎先生三八才。長男は十才になっております。八才の長女、六才の次女を抱えて、大戦を迎えることに相成りました。
 十二月——
 ラジオにジッと耳を傾け、自身はかわらず机に向かう。周五郎、その胸中はいかばかりか——

 人の良い信子は、旧友和枝の困窮に、一肌脱ごうとするが、和枝と夫の欽之助との間には、なにやら因縁があったらしく、信子の心は揺れ動く……
 若き夫婦の愛情の機微を描いた、山本周五郎の傑作短編です!

■登場人物
信子……鉄之助の妻。和枝から浪人している夫の仕官を頼まれる。
佐藤鉄之助……佐藤家の養子。妻の頼みを一喝するも。
和枝……靭負の二女。信子の昔の琴の相弟子。
寺門市之進……和枝の夫。浪人。
大沼将監……松平越中守の老職。江戸留守役。鉄之助の知人。

波木井靭負……米沢藩上杉家の江戸留守役。和枝の父。
佐藤小典……信子の父。大久保家の用人。
清水……鉄之助の実父。

■用語集
憐憫……レンビン・あわれむこと
高言……コウゲン・大きな口をきくこと
水口……ミズグチ・台所
憂悶……ユウモン・思い悩み、苦しむこと
煩悶……ハンモン・苦しみもだえること
驕慢……キョウマン・おごり高ぶって人を見下し、勝手なことをすること
玉露糖……江戸吉原の名物で、熱湯を注いでのむ
粗菓……ソカ・人に菓子を勧めるときに、謙遜して云う

■この動画の目次
54:51 人情武士道 一
1:02:18 人情武士道 二
1:10:20 人情武士道 三
1:17:38 人情武士道 四
1:24:40 人情武士道 五
1:32:16 人情武士道 六
1:37:48 人情武士道 七
 

三、雨あがる (おごそかな渇き収録)
1951年(昭和26年)7月 『サンデー毎日涼風特別号』掲載
 戦後……
 山彦乙女を朝日新聞に掲載。福島民友新聞に「火の杯」なんてのも掲載されています。周五郎先生は四八才でして。本当に小説らしい小説が書けるようになった、と自身でも手応えをかんじはじめた時期の作品で、よほど筆がのっていたのか、同作は、幾度となく、映像化演劇化されました。
 黒澤明監督も、脚本を執筆していたのですが、中途にして亡くなり、その後、助監督小泉堯史と黒沢組の手により完成。日本アカデミー賞、ヴィネツィアにて緑の獅子賞と、数々のタイトルを獲得しました。
 ちなみに黒澤明の残したメモには「見終って、晴々とした気持ちになるような作品にすること」
 雨あがる、のタイトルにふさわしい、爽快な作品になっております。

◆登場人物紹介
三沢伊兵衛……浪人。武芸に抜群の才があるものの。
おたよ……伊兵衛の妻。
源さん……桶のタガ直し職人。
武平……鏡研ぎ。
おろく……商売女。
爺さん……説教節。
三沢兵庫助……伊兵衛の父。
玄和……「宗観寺」の住職。幼い伊兵衛の師匠。
青山主膳……永井家の老職。伊兵衛の剣の腕を見込む。
牛尾大六……永井家の家臣。
原田十兵衛……永井家の家臣。
鍋山文五郎……永井家の家臣。
永井信濃守篤明……藩主。

◆用語集
喪家……ソウカ・喪中の家
誓文……セイモン・起請文
八間……ハチケン・平たい大型の釣り行灯
口腹……コウフク・のみくい。食欲
哀訴……アイソ・同情を引くように、嘆き訴えること
悍馬……カンバ・あばれうま
鳥目……チョウモク・銭
志操……シソウ・自分の主義や主張を固く守って変えない心
些少……サショウ・わずか
眺望……チョウボウ・見晴らし

◆ 目次
1:46:50 雨あがる 一
1:56:44 雨あがる 二
2:08:49 雨あがる 三
2:21:12 雨あがる 四
2:30:20 雨あがる 五
2:39:58 雨あがる 六
2:48:05 雨あがる 七
2:56:32 雨あがる 八

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山本周五郎の長編はこちらです
https://www.youtube.com/watch?v=HGjbhb2x0Tw&list=PLbLffmEwTDppcuNWBi9S2xE09KMYIqMhE

半七捕物帳はこちらです
https://www.youtube.com/watch?v=iUobBtu-A4g&list=PLbLffmEwTDppu8wEkKJ4U1gfJyIrIuDVd

銭形平次捕物控はこちらです
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■青空文庫、山本周五郎作品他、著作権きれた文芸多数
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