「BSテレビ東京で、人気を博した「山本周五郎の人情時代劇シリーズ」
今回は、第二話の原作「夜の辛夷」
全文朗読しています!
■お滝役は秋元才加さん
https://www.youtube.com/watch?v=8_eUq3SYozw
■1955年(昭和30年)4月 『別冊週刊朝日時代小説特集号』掲載
52才頃の作品で、岡場所ものと呼ばれる新しい分野を開発していった。ほたる放生や釣忍を発表。長篇としては(打ち切りとなったが)花も刀も、を発表。以降、熟練の名品を手がけていった。
そんな中で書かれた本作は、夜の仕事に身を落とし、遊女としてはトウが立つ、けれど、息子はまだ幼いといった苦境にあって、男を犯罪を憎むお滝が、変わった客との心のふれあいを通して、次第に変わりゆく様を描いた名作です。
お聴きください。
■登場人物
お滝……岡場所「吉野」の妓。元吉に惹かれていく。
元吉……お滝の馴染み客。
しげる……「吉野」の妓。
お若……「吉野」の妓。
ともえ……「吉野」の妓。
おしま(しげる)……「吉野」の妓。
おはまてん……「吉野」の女主人。
根岸の政次……岡っ引。お滝を手先に使っている。
■用語集
青梅縞……オウメジマ・江戸時代に青梅地域で織られていた絹と木綿を織り交ぜた織物
南鐐……ナンリョウ・江戸時代、二朱銀の異称。 長方形の銀貨幣で、1両の8分の1。
訴人……ソニン・訴え出ること、違法行為を訴えること
係累……ケイルイ・面倒を見なければならない家族たち。
おだ……勝手な気炎をあげる。
手金……テキン・手付金
ぞめき……遊郭や夜店などをひやかしながら歩くこと。 また、ひやかし客。
■この動画の目次
0:00 夜の辛夷 一
10:11 夜の辛夷 二
20:37 夜の辛夷 三
30:23 夜の辛夷 四
40:23 夜の辛夷 五
50:50 夜の辛夷 六
#朗読 #山本周五郎 #時代小説