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新選組八犬伝における、沖田総司の周辺事情
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新撰組八犬伝の世界
江戸での沖田総司は、千駄ヶ谷の植木屋平五郎宅で療養していたそうです。両親を幼くして亡くし、母親代わりとなって育ててくれた姉ミツも、夫林太郎とともに、庄内藩に去った後です。史実では、総司を看取った家族はいなかったようです。 新撰組八犬伝では、病床の沖田を仁右衛門が守っていたことになっていますが、総司のすすめで、彰義隊の決戦に参加してしまいます。総司とは一つ違い。試衛館では、よきライバルであったようです。総司の父親は、白河藩士でしたが、総司が二歳の頃になくなりました。母みきも、早くになくなっています。 沖田みつの夫は、八王子千人同心、井上家の出身です。井上源三郎とは、親戚にあたります。林太郎自身、近藤周助の門人で、天然理心流を学んで、免許もえています。沖田家を継いだのが、この林太郎です。総司は、この林太郎に長男が生まれた年に、近藤周助の内弟子になることで、沖田家を出て行きました 林太郎は沖田家を相続しましたが、白河藩の藩籍は離れているので、勝次郎がなくなることで、家禄は召し上げになったのかもしれません。総司は十歳で沖田家を離れましたが、これは剣才を認められてのことのようで、林太郎は生まれた息子に、総司の幼名を名付けています。 総司が試衛館の門人になったとき、すでに近藤は在籍しており、土方歳三も正式には入門していませんが、出入りはしていたようです。まだ幼い総司が二人を兄のように慕ってもおかしくはないですね。また、日野の沖田家にいたときは、近所で親戚の井上源三郎のところによく遊びにいったそうです。 井上家の男子はみな、天然理心流を学んでいます。総司もまた、そんな環境の中で自然に剣をとるようになっていたのでしょう。大人に勝つほどの剣才を見せた総司は、周囲のすすめもあって、近藤周助の内弟子になれた、という流れがあったようです。 清河八郎の浪士組には、井上源三郎はもちろん、沖田林太郎も参加しています。帰東組に加わって江戸に戻りますが、その後、新徴組の組頭となり、江戸市中の警護にあたりました。この新徴組は、庄内藩のお預かり。新撰組における会津藩のようなものです。 この庄内藩が領国に戻ることになったため、林太郎一家も江戸をはなれます。東京になった江戸に戻るのは、明治五年のこと。息子の芳次郎も、若年ながら新徴組の隊士であったようで、戊辰戦争を戦っています。林太郎は明治十六年になくなっていますが、八犬伝には、出てこない可能性が高そう。 姉のみつさんは、江戸に戻ってきた総司の看病もしていたそうですから、夫とともに江戸を離れるのは断腸の思いだったでしょうね。総司がなくなったのは、林太郎一家が去ってまもなくです。林太郎は明治十六年になくなります。みつはその後、中国にわたったようで、満州でなくなります。明治四十年のこと 総司の甥、沖田芳次郎を主人公に据えた小説には、 佐藤賢一著 遺訓があります。
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