あらゆるものは原子でできている
これを中学校あたりで習いましたが
原子がいくつも集まってタンパク質などの分子になり、その分子がさらにあつまり人体になっています
この原子と縁は絶えず動いていて、動きが激しくなると温度が高くなり、動きが弱まると温度が低くなります
つまり分子原子の動きの増減は、そのままほんとになると言うことです
人体を構成する分子も、常に揺れ動いています
ところで、耐えられる温度には、限界があります。
温度の高いもの――熱くなった鉄板にふれると、火傷をしますが、これは、鉄板のエネルギーが伝わることによって、分子の動きが激しくなりすぎてしまい、耐えきれなくなった分子――細胞が壊れ、火傷になるという原理です。
凍傷は、その逆で、分子の振動が小さくなった結果、ということになります。
水が氷に変化するとき、みずぶんしの動きは小さくなり、分子同士がくっつき合って、身動きがとれない状態になります。
人体の分子も、動き回るのに、ある程度の温度は必要です。だけど、激しすぎてもいけない。活動するのに、限界がある、ということですね
科学的な実験で、目隠しをした被験者に、焼けた鉄棒だと、偽って、実際には熱していない、ただの棒を渡すというものがありました。すると、被験者は、なんの熱エネルギーも伝わっていないのにもかかわらず火傷を負ってしまった、という、実験結果が出ました。
これが、本当だとすると、人間の脳は、なんのエネルギーがないところでも、分子の振動を強力に起こすことができる、ということになります。
新選組八犬伝に、出てくる祟り神は、はるか未来の人間であり、高次元にいて、過去の三次元世界に出てこようとしている、という設定になっていますが、日本の伝統的な伝奇小説の世界に、科学的な裏設定に、なっていまを持ち込むと面白いかもしれませんね