山本周五郎『藤次郎の恋』【朗読時代小説】  読み手七味春五郎  発行元丸竹書房

 

■あらすじ

 剣の腕は立つが、やさしすぎるあまり、控えめな藤次郎。道場の総試合で、道場主の一人娘をかけることになり、幼なじみに勝ちをゆずることになる。だが、それは別の問題をひきおこすことになり……

■登場人物

 

成瀬藤次郎……小田原藩士。河本道場五人組の一人。
島崎数馬……藤次郎の親友。幼なじみ。
河本勘右衛門……神道無念流の道場主。
小浪……勘右衛門の娘。数馬を想っている。
田守伝蔵……五人組の一人。
布目左平太……五人組の一人。
津川作之進……五人組の一人。
小三郎……道場の内弟子。
大久保忠真……小田原藩主。
塚原五郎兵衛……前の剣道師範役。
塚原道十郎……五郎兵衛の弟。
高木謙六……目附役。

■用語集

腹蔵(ふくぞう)……本心を隠して表に出さないこと
愛嬢(あいじょう)……まなむすめ
夜ひと夜(よひとよ)……よもすがら。よっぴて。一晩中
てんで……まるっきり。まったく。てんから。
そぞろ……なんとなく
裂帛(れっぱく)……絹を裂くような音。鋭い声。
一半(いっぱん)……半分。なかば
なまじ……いいかげん。なまじっか。
喘々……あえぐ。苦しげな短い呼吸。
粗傲(そごう)……あらあらしい。荒っぽい。
亀鑑(きかん)……行動や判断の基準になるもの。手本。模範。

最新情報をチェックしよう!