水蛭子の行く先

 イザナギ、イザナミのまぐわいから生まれた最初の神さま、水蛭子(ひるこ)

 このように初生児を捨てる話は、世界の神話になぜか多いのですが、この葦の船に乗せて流されたヒルコは、一体どこへ行ったのか?

 水蛭子は流れ流れて流れ着いたその先に、摂津国は、西宮にたどり着きます。

 日本には、漂流の末に流れついた物を福をもたらすとして、祀る習慣がありました。 海からやってきて、福をもたらす神さま。そう、イザナギイザナミの兄弟神が生んだ水蛭子は、恵比寿さまとして、現在も大事に祀られているのです。

 水蛭子と同様に流された淡島は、淡島神として祀られています。

 恵比寿さまは、七福神の中では唯一の日本の神さまです。 漂着した先は、兵庫県西宮市で、その土地のひとびとは、水蛭子に「夷三郎」と名付け、大切に育てます。それがなまって「えべっさん」です。

 恵比寿さま、こと水蛭子は、漁業の神さまでしたが、平安時代末期には、市場の神さまとして祀られるようになります。同時に商売繁盛の神さまとなり、航海安全、五穀豊穣など様々な御利益をもたらす神さまにまで育ちます。

 日本神話の名残は、耳が遠い、という逸話としてのこり、銅鑼を鳴らしてからお祈りをするという風習が今でも残っています。

 

大日本天皇家実情

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