天皇家の謎!

苗字の謎!

 天皇には苗字がありません。それは皇族も同じです。もっといえば戸籍もないのです。
 戸籍がない代わりに、天皇と皇族には、皇統譜とよばれる登録書が存在します。

 さすがに、実生活で苗字がないのは困るので、「秋篠宮」などの称号(当主の宮号)を苗字代わりにつかっています。

 天皇家に苗字がないのは、皇室にとって、苗字とは授けるもので、自ら名乗る必要がなかったからです。もともと、大昔の日本人は、苗字をもたなかったので、その習慣が天皇と皇族にだけ、今も残ったといえると思います。
 苗字がない、というのは、世界的にみれば、珍しい話ではありません。アイスランドでは、姓のかわりに、「○○の息子」という通称をつかっているそうです。

 独立した世帯をもった皇族に、天皇は、宮号、という称号を与えました。継承者がいる限り、その宮号は代々受け継がれていきます。現在は、四つの宮号がのこってますね。

 皇族が皇室を離れるときは、独自の家名をなのりました。臣籍降下とよばれるもので、桓武天皇のの子孫がなのった平氏、清和天皇の子孫が名乗った源氏が有名ですね。

 昭和天皇という呼び方は、崩御後に贈られた名で、「諡号」と言います。裕仁というのが、本来の名前にあたり、これを「諱(いみな)」といいます。幼児期には、別の呼び名があった、「御称号」昭和天皇の場合は、迪宮(みちのみや)といいました。

 戸籍ももともとは、平安時代の律令制にはじまったものです。納税者――臣民を把握するためのものですから、天皇にはもちろん必要なかった、というわけです。

皇族の謎!

 皇族とは、天皇の親族のこと。つまり、天皇自体は皇族ではないのです。皇室典範では、皇后、太皇太后、皇太后、親王、親王妃、内親王、王、王妃、および女王が、皇族の範囲となっております。今上天皇は、上皇となられたので、上皇と、上皇妃も、皇族となります。

天皇の税金!

 内廷費(日常の費用)と、皇族費(品位保持のための費用)は、非課税になります。この二つは、納税の義務がないのです。

 所得税、住民税、消費税、相続税、自動車税などは、免除規定がなく、天皇だって皇族だって、納税しているんです!

住まいの謎!

 天皇の住まいは、もともと京都御所でした。1869年明治天皇は、江戸城にうつりすみ、以来そこが、皇城、のちの皇居となり、いまにいたっています。日本最大の城であった江戸城に設けられただけあって、皇居も広大な敷地を備えています。その中で、天皇皇后の住まいは、吹上御所。もともと、徳川御三家の大名屋敷があった場所にあたります。明暦の大火で全焼したのち、日本庭園となっていました。

免許の謎!

 天皇は、国家元首として、外交特権をそなえています。つまり、パスポートは不要。自動車の運転免許はもっていなさるそうで、戸籍がない天皇皇族の本籍欄には、「日本国」とのみ記載されているそうです。

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