最高神は、最初の神様である伊弉諾尊であるように思いますが、日本では太陽の神であるアマテラスが最高神となっています。この神様の序列は最初からあったものではなく、後世に定められました。
日本神話は古事記という形でまとめられたわけですが、それ以前にも日本各地に「土着神話」は存在していました。出雲で最も尊い神とされていたのは、「オオクニヌシ」
大和朝廷が祀っていたのも土着の大物主神でしたが、地方との差違をつけるために、太陽神のアマテラスを自分たちの祖先とし、最高神に定めました。天つ神と国つ神では、天つ神が偉い。高天原の神々も、序列がなされ、朝廷の有力貴族は神格の高い神様を祀るようになります。
本来は、八百万の神々に貴賎はなく、等しく尊い存在なのです。
太陽神が女神であるのは珍しいことでありまして、よその国の太陽神はほとんどが男神、となっております。伊勢神宮内宮に祀られています。農耕において、太陽は恵みをもたらす物。
天照大神は、八百万の神々のリーダーとなりましたが、キリスト教における創造神ではなく、全知全能の力も持っていません。
最高神なのに、他の神々を圧倒しているわけではない。
これも神道のおおきな特徴といえますね。