朗読連載開始!毎週金曜夜十時は、【風雲海南記】  山本周五郎の傑作長編  朗読時代小説

第一話 江戸っ児

■あらすじ

 七才で月心寺に預けられた乙貝英三郎は、生臭坊主、鉄山の英才教育をうけ、江戸っ児も目を剥く若者に成長した。
 だが、自分の出自だけは、とんとにわからない。いったい自分は何者なのか? 自分を寺に連れてきた忠左は、次のご機嫌伺いにすべてを話すと約定するが。

 1938年(昭和13年)1月~9月 『北国新聞』連載作品。

登場人物

乙貝英三郎……川田屋に顔を出した浪人。若いが、剣の達人。
甚助……川田屋主人。通称「奴の閻魔」
お千代……夕顔の名のある、女伊達者。二十七才。
鉄山和尚……月心寺住職。英三郎を育てた。
忠左……右頬に痣のある武士。七才の英三郎を鉄山に預ける。

 

用語集

奈良茶……奈良茶飯の略。醤油、酒で大豆などをいれた飯をたき、煎茶をそえてだした。
飯台(はんだい)……何人かが並んで食事をする台。
小刀(さすが)……腰に帯びる短刀。人を突き刺すのに用いる。
濡羽色(ぬればいろ)……水に濡れた烏の羽のような、しっとりとした黒色
七生定飛脚(しちしょうじょうびきゃく)……毎月定期に二つの地点間を行ったり来たりした飛脚。
三都往来(さんとおうらい)……江戸、京都、大坂を往来すること。
下品(げぼん)……下等なこと。
唐変木(とうへんぼく)……気の利かない人物。・物わかりの悪い人物の罵り言葉。
羽二重肌(はぶたえはだ)……羽目が細かく、色白でなめらかな肌。もち肌。
蓮葉(はすは)……女性の態度や言葉が、下品で軽はずみなこと。
半畳をいれ……歌舞伎小屋などで、自分の敷いている小さい畳を舞台に投げ入れたことから転じて、他人の言動を非難したり、からかうこと。
看経(かんきん)……読経
隆達節(りゅうたつぶし)……江戸時代に流行した小唄。近代小唄の祖。
庫裡(くり)……寺院で食事を調える建物。
室様(むろさま)……御家の殿様
以夷制夷(いいせいい)……夷を以て夷を制すの略。
深更(しんこう)……夜更け。深夜。
恐悦(きょうえつ)……非常に喜ぶこと。

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