山本周五郎『矢押の樋』【朗読時代小説】作業用BGM・睡眠導入などに  読み手七味春五郎  発行元丸竹書房

羽前国向田藩をたびたび襲う飢饉。領民をすくうために武士たちは数々の手をうつが、いずれも根本的な解決にはつながらない。そんな中、矢押(やのし)梶之助の兄は、幕府からの借款のため、交渉役として江戸へたってゆく。
 国にのこった梶之助は、城の濠でゆうゆうおよぐなど、不可解な行動をみせはじめるが……。

■登場人物
矢押 梶之助……窮民をすくうための方法を模索する武士。
矢押 監物 ……家老職。梶之助の兄。幕府への使者にたつ。
な つ 女 ……監物の妻。
吉井 幸兵衛……北見村の豪農。梶之助を助ける
加 世   ……幸兵衛の娘。

松平 河内守……藩主。
外村 重太夫……勘定奉行。
長谷伊右衛門……蔵方の武士。
塩田 外記 ……国家老。監物の舅。
北園五郎兵衛……老職。
赤松 靭負 ……老職。
森井 大蔵 ……老職。
内野 伊十郎……江戸からの急使。矢押家の家士。

■用語集
備荒……ビコウ・前もって、凶作災害にそなえること
夏月……カゲツ・夏の季節
藩倉……ハンソウ・藩の倉
落口……オチグチ・水の流れの落下するところ
樋口……ヒグチ・下水や樋の水の出口
畷手……ナワテ・あぜ道
黒書院……クロショイン・奥向きの書院
目睫……モクショウ・目とまつげ。転じて、きわめて近いところ。目前。
高城……タカキ・山地にある城。
淋漓……リンリ・したたり流れる様。勢いなどが表面にあふれ出る様。
第一鍬……ダイイッシュウ
誦経……ズキョウ・経文を声に出して読むこと。

■この動画の目次
0:00 一
6:08 二
11:45 三
17:53 四
23:52 五
30:00 六
36:03 七
41:04 八

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