山本周五郎『恋の伝七郎』【朗読時代小説】作業用BGM・睡眠導入などに  読み手七味春五郎  発行元丸竹書房

 

■あらすじ
十万石の中老の三男坊。なれど、二人の兄にいびられ、本人はいたって気が弱く、容姿もぱっとせず、出世の見込みもまるでない。お人好しの伝七郎が、これまたお人好しの親友忠太郎と一緒に、ひとさらいを計画する。伝七郎の恋の行方はいかに?

■登場人物
永井伝七郎……藩の中老職の三男。気弱で正直だが、なにをやってもうまくいかない。
村松銀之丞……元足軽だが。剣術道場の師範代にして、奉行役所の筆頭書役。伝七郎の幼馴染。
忠太郎……伝七郎の無二の親友。銀之丞とも幼なじみ。

沖田源左衛門……道場の師範。
三枝……源左衛門の娘で、伝七郎が恋い焦がれている。

永井平左衛門……伝七郎の父。中老。
永井平助……兄。納戸役。
永井門之助……次兄。中小姓。
浪江……妹。
来田庄兵衛……永井家の家士。
村松庄兵衛……銀之丞の父。足軽組頭。

■この動画の目次
0:00 歌舞伎役者もはだしの美男
7:11 浮世の隅に隠れたる友
15:29 生得は哀しき路地裏の酒
21:08 恋は男の正真正銘
29:35 踏まれた草の歪む伸びよう
36:35 高嶺の花も取れば取れるもの
43:05 岩へ卵を投げつける知恵
49:59 蒔かぬ種子まで刈らされる運
57:20 毒をなめれば皿までの故事
1:03:39 娘あぷなし宵闇の秋
1:09:23 木像ながら閻魔の御利益
1:16:08 負けを知らぬ人の負けよう
1:22:49 愚か者にも笑う順番

■用語集
忌日(きにち)……ある人が死亡した日のこと
庇間(ひあわい)……庇と庇の間の狭いところ
半挿(はんぞう)……柄のある片口の水瓶。柄の中を湯水が通り、その柄の半分が器の中まで差し込まれているためこの名がついた
風采(ふうさい)……容姿、服装、態度などの、見かけ。
端麗(たんれい)……姿形が整って、美しいこと。
一列一体(いちれついったい)……一様。どれも同じようである。
満座(まんざ)……人がその座いっぱいになっていること
奇観(きかん)……めずらしい眺め。他では見られない風景。
大手先(おおてさき)……城の大手門の前。またはその広場で、ここで馬を下りるため、下馬先ともよんだ。
罫紙(けいし)……罫のひいてある紙。けがみ。
細川紙……紀伊国細川村製造。楮製の和紙。
ばれん……木版刷りの用具
花街(かがい)……遊郭。花柳街。はなまち。
歌妓(かぎ)……酒宴で歌を歌う芸妓。
嬌艶(きょうえん)……なまめかしく美しい。あでやかなこと。
狐狸(こり)
勘考(かんこう)……よく考えること。思案。
内聞(ないぶん)……表沙汰にしないこと。内分。
ちから足……四股。強く力をこめて足を踏み下ろすこと。
昂然(こうぜん)……意気の盛んな様。自信に満ちて誇らしげな様。
けぶり……それらしいようす。気配。そぶり。
至当(しとう)……きわめて当然、適切、妥当であること。
罵言(ばげん)……罵る言葉。手ひどい悪口。
糾明(きゅうめい)……罪や不正を糾問し、深窓を明らかにすること。
地口(じぐち)……言葉遊びの一種。しゃれ
ちょぼ一……博打、いんちきでたらめ。

#オーディオブック #朗読時代小説 #山本周五郎

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