大日本特許実情

日本の特許第一号は、1885年の八月に取得されました。

出願者は、漆工芸家の堀田瑞松。

発明品は、「堀田錆止塗料及其塗法」

これは、船用の錆止め塗料で、塗り方も特許として認められました。

堀田は、鉄船の塗料が劣化しやすいことに目をつけ、自身の使う漆を応用して、新たな塗料の開発に成功。

日本特許第一号にして、画期的なものでした。

当時の船は、半年に一度塗料の塗り替えを行わなければならず、そのたびに長期間の休みが必要でした。

 堀田は、刀の鞘に漆を塗って仕上げる、鞘塗師の子として生まれました。海軍の船で試験を行い、見事成功!

海水にも腐食しにくい塗料は瞬く間に世界に広がると、明治日本の外貨獲得源となりました。

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