【火曜ミステリー劇場 半七捕物帳】岡本綺堂作「正雪の絵馬」 【作業・睡眠用BGM】 朗読七味春五郎  発行元丸竹書房

 

第五十話は——
 由井正雪の残した絵馬が、二〇〇年のちに、殺人事件を引き起こす。
 
■由井正雪
 江戸前期の軍学者。山本周五郎もこの人を題材に、長編を残している。慶安四年の家光の死をきに、幕閣批判、旗本救済を主張し、丸橋忠弥とともに、倒幕を計る。由井正雪自身は、忠弥らが捕らえられた二日後、駿府で自殺している。正雪記も、いずれ読みたいもんです。

■半七捕物帳こぼれ話
 半七捕物帳のはじまりは大正六年一月「文芸倶楽部」での出来事。大正十五年に連載はいったん中断して、昭和七年より「白蝶怪」が日曜報知にのり、のち昭和九年より「講談倶楽部」にて連載は再開されました。本作は、昭和九年の十二月号掲載。昭和十二年二月号まで連載が続きました。
 事件の発生年月日でみると、正雪の絵馬は、半七物語17番目の事件で、半七は三十二才。私よりぐっと若いことになります。この年は、(物語として語られている)事件が五件ありました。
 事件当日が、大雷、翌日の大雷雨であったことも、淀橋で火薬製造所の爆発があったことも史実です。武江年表を中心にあたったらしい。頭が下がります。

 この年表、震災で喪失して、以降数編は手元になかったので、苦労したらしいです。神田の書店でみつけて、少し高いが四円で買ったと、綺堂日記の大正十三年十月十二日の項にある。天候もふくめて、多くの史実をとりまぜたことも、岡本綺堂作「半七捕物帳」の魅力です。

□再生リスト
https://www.youtube.com/watch?v=OmWTJ71t4Fs&list=PLbLffmEwTDppu8wEkKJ4U1gfJyIrIuDVd

■登場人物
半七……幕末江戸御用聞きの名親分
亀吉……半七子分
幸八……旧家である油屋、丸多の番頭
多左衛門……丸多の主人。絵馬のコレクター
万次郎……お城坊主、牧野逸斎の次男。長男は、由太郎。名前しか出ません。
お才……多左衛門の女房
与兵衛……丸多の大番頭
松吉……半七子分
重兵衛……大津屋の亭主
お絹……重兵衛の娘
孤芳……女絵師

■用語集
総門……ソウモン・外構えの大門。城郭などの外郭の正門。禅宗寺院の表門。
巡拝……ジュンパイ・各地の社寺を参拝してまわること
数奇者……スキシャ・物好きな人。好事家。
極内……ゴクナイ・極めて内密であること
予覚……ヨカク・あらかじめさとること。事前に感じ取ること。
寺僧……ジソウ・寺の僧
縊死……イシ・首をくくって死ぬこと

□目次
0:00 正雪の絵馬 一
11:52 正雪の絵馬 二
26:26 正雪の絵馬 三
35:21 正雪の絵馬 四
49:04 正雪の絵馬 五
1:00:13 正雪の絵馬 六

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