【山本周五郎アワー】『ゆだん大敵』【作業・睡眠BGM】 読み手七味春五郎  発行元丸竹書房

 

長岡藩随一の俊才で、若殿の信頼も厚かった男——織田久之助はしかし
鬼頭図書に出会ったことで、すっかり人が変わってしまう。英才ぶりは影を潜め、起居動作も、鈍くなってしまった。彼の才能は若くして涸れてしまったのか?

1945年(昭和20年)2月 『講談雑誌』に掲載された作品で、足軽奉公と同時期の作品。東京大空襲の先月です。ちなみに山本周五郎の日記は、戦中が一番詳細なのですが、この二月で中断(再開は昭和二七年)娘は疎開し、嫁に死なれ(五月)、長男は空襲で行方不明に。幼い末っ子を抱えて、一人ぼっちで戦中を生きております。きんさんが支えたんでしょうか?
 山本周五郎にも、報道員として戦地にいくよう、命令がくるんですが、周五郎は行かない。横浜に疎開する計画もありました。しかし、曲軒周五郎は、東京からにげなかった。理由は防空班長だったから。
 周五郎が本当に東京を出て行ったのは、戦争が終わった翌年、きん夫人と再婚してから。
 終戦の後に、疎開をしたということで、さすがは曲軒である、と評されたそうです。

 へそ曲がりの文豪の著した、侍心得帳。お楽しみください。

■登場人物紹介
織田 久之助……忠辰の愛臣で、老田の姓をたまわる。藩の期待を集めた俊才。
牧野 忠辰 ……若き藩主。
郷田 権之助……久之助の父。
稲垣 浅之助……お守り役の老臣。
小出 経之 ……忠辰の侍読。
原田 義平太……久之助の剣術(三留流)の師。
鬼頭 図書 ……草取り役。
柳生 宗在 ……柳生家当主。
横堀 賢七 ……久之助の門人。
和田 藤吉郎……久之助の門人。
田口 求馬 ……久之助の門人。
早川 駿五郎……久之助の門人。
大槻甚右衛門……久之助の門人。
淵田 主税助……神道流の武芸者。
梶岡 伊織 ……藩の侍。
福島 弥六 ……藩の侍。

■用語集
下命……カメイ・命令を下すこと。言いつけ。
面詰……メンキツ・面と向かって、とがめなじること
伺候……シコウ・貴人の側近くに居て使えること。ご機嫌伺いに行くこと
向後……コウゴ・今後
争心……ソウシン・人と争う心
侍読……ジトウ・学問を教授する学者
嘱望……ショクボウ・期待すること
珍羞……チンシュウ・珍しくてうまいごちそう

■目次
0:00 ゆだん大敵 一
6:09 ゆだん大敵 二
12:12 ゆだん大敵 三
18:35 ゆだん大敵 四
25:16 ゆだん大敵 五
31:17 ゆだん大敵 六
36:43 ゆだん大敵 七
42:27 ゆだん大敵 八
48:57 ゆだん大敵 九
55:07 ゆだん大敵 十
1:01:16 ゆだん大敵 十一

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