赤外線実情

ヒーターと赤外線

そろそろヒーターを出すご家庭も多いと思います。

ところでコタツをつけると、中が明るくなります。

実はあれは、赤外線そのものではなく、ランプの光。

赤外線ランプヒーターは、暖まるのに時間がかかるため、動いているのかわかりにくい。そのため、動いていることのお知らせと、消し忘れ防止のために、ランプがつけられました。

子供のころは豆炭悟達で、潜っていると一酸化炭素中毒になったりして大変でした。

目に見える光――可視光は、0.4マイクロメートルの紫から、0.8の赤まであります

紫から、青、緑、黄、赤へと変化するごとに、波長は長くなり、一方エネルギーは、低くなります。紫外線は、紫光よりも、波長が短くなり、人間の目には見えなくなります。

赤外線は逆で波長が、赤よりも長くなり、見えなくなります。赤色の外側にある光ということで、赤外線の名がつけられました。

この赤外線が、ヒーターとして使われてきましたが、これは、物を温める性質があるため。熱線とも呼ばれています。

赤外線は物体に吸収されやすく、また、吸収されたときに熱に変換される性質を持ちます。この性質を利用して、調理に使われています。

物体は、温度に応じた赤外線を、発しており、それは人体も例外ではありません。

炭火も、高温になった炭が赤外線を放出しています。ガスだと燃焼時に二酸化炭素の他、水蒸気も出ています。そのため、焼き鳥が水っぽくなるのですが(冷えたときに)、炭火からは、水蒸気が出ないので、焼き鳥の表面はパリッと焼き上がり、肉汁と旨味を閉じ込めます。

ガス火も、赤外線を出してはいますが、炭火の赤外線は四倍も強く、焼き鳥に向いているというわけです。

さて、一昔前から、遠赤外線が流行っておりますが、これは赤外線の一種で、波長が4マイクロメートル以上の光のこと。波長はより長く、エネルギーは、低くなります。

遠赤外線の鉱物で、いろんな効能をうたったチラシを見たことがあるとありますが、鉱物といえど、温度に応じた波長の光を放出しているだけなので、同じ温度の石ころと何ら変わりない、チラシにあるような効能は期待出来ないそうです

買っちゃいますけどね(^o^)

リモコンと赤外線

リモコンも赤外線を放っていますが、これは鏡で反射させることが出来ます。

試しに鏡に向けてみたら、反対にあるテレビが、ちゃんと動きました。操作しにくいですけどね。

リモコンの指令は、光の点滅でできています。モールス信号の光版といったところ。

もちろん赤外線でないリモコンもあります(リモコンは、和製英語です)車のスターターなどは、電波式。赤外線は情報を送るのに時間がかかるので、情報量に限りがあります。電波式は高速で、命令も複雑にできるというメリットがあります。

最新情報をチェックしよう!

科学バンバンの最新記事8件