【月曜山本周五郎アワー】『牡丹花譜』【作業・睡眠用朗読】読み手七味春五郎 発行元丸竹書房

 

こちらもchieさんリクエストということでお送りいたしますが、
 樅の木は残った、に登場した亀千代君。当時は幼少だったわけですが、物語が終わった後も、この人の人生はあったわけで、山本周五郎先生、1938年(昭和13年)3月『婦人倶楽部』にて描いております。伊達綱村の物語。

 史実の綱村は、二才で藩主となり、十六才で親政を開始しました。政治を退いたのは、45才のとき。親子二代での、強制隠居ということになります。享年は、61才。綱村は鹽竈神社を手厚く保護し、塩竈を救うため九つの命令を出しました。貞享の特令というやつで、おかげで塩竈は、仙台有数の港に発展しました。没後三百年にあたる2018年には、神社に記念碑がたてられています。

■登場人物紹介
黒上 奈々……岩沼の豪農の黒上家の娘。
城田銕兵衛……郷士。奈々の後見。
城田常次郎……銕兵衛の二男。奈々の従兄妹。奈々を密かに想う。
伊達 綱村……陸奥守。仙台藩主。廃絶された原田家の残党に命を狙われてい
             る。
原田市九郎……元伊達家の家臣。綱村を付け狙う。
蓬谷 伝蔵……元伊達家の家臣。綱村を付け狙う。
村越 曹次……元伊達家の家臣。綱村を付け狙う。
宮内松之丞……元伊達家の家臣。綱村を付け狙う。
伊達 式部……伊達家一門。

■用語集
繚乱……リョウラン・入り乱れること
馬腹……バフク・馬の腹
分限……ブンゲン・身の程。分際
脇壺……ワキツボ・脇の下
諸角……モロガク・諸鐙。左右両方の鐙
彩色……サイシキ・色をつけること
御許……オモト・女性、とくに女房に親しみ敬って呼ぶ語
相貌……ソウボウ・顔かたち、容貌
暮靄……ボアイ・夕暮れに立ちこめる靄
胸底……キョウテイ・心の奥底。胸の奥。
遁世……トンセイ・俗世間を離れて仏門に入ること
入輿……ニュウヨ・ジュヨ・身分の高い人が嫁入りすること。輿入れ。
苦衷……クチュウ・苦しい心の内
別盃……ベッパイ・別れの盃。
厨口……クリヤグチ・台所の入り口。勝手口。
万言……マンゲン・多くの言葉

■この動画の目次
0:00 牡丹花譜 一
6:23 牡丹花譜 二
11:19 牡丹花譜 三
17:09 牡丹花譜 四
23:13 牡丹花譜 五
29:24 牡丹花譜 六
35:12 牡丹花譜 七
40:58 牡丹花譜 八

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