新連載開始! 吉川英治の名作「新編忠臣蔵」を全文朗読中!

忠臣蔵目録

こちらでは、朗読「新編忠臣蔵」の掲載(下記)ともに、史実の中の忠臣蔵についても少しばかりご紹介を。

 

新編忠臣蔵 登場人物

浅野内匠頭……赤穂浅野五万三千石の藩主
栗姫……内匠頭の内室
大石内蔵助
お陸……内蔵助の妻
大石主税……内蔵助の子息
吉千代……大石家の次男
おるり……内蔵助の娘

富森助右衛門……馬廻り兼使い役。四十七の一人。寛文十年。1670年生まれ。
神崎与五郎……徒士目付け。四十七士の一人。1666年生まれ。
片岡源五右衛門……側用人。四十七士の一人。1667年生まれ。
奥田孫太夫……納戸頭。四十七士の一人。大太刀の使い手。1647年生まれ。
堀部安兵衛……高田馬場で武勇を上げた四十七士の一人。1670年生まれ。
磯貝十郎左衛門……物頭並。四十七士の一人。1679年生まれ。
村松喜兵衛……四十七士の一人。1642年生まれ。
赤埴源蔵……四十七士の一人。1669年生まれ
萱野三平……討ち入りの前に忠孝の狭間で自刃した藩士。1675年生まれ。
早水藤左衛門……四十七士の一人。1664年生まれ
横川勘平……四十七士の一人。1667年生まれ。徒目付。
間瀬久太夫……四十七士の一人。1641年生まれ
三村次郎左衛門……四十七士の一人。1667年生まれ
前原伊助……四十七士の一人。1664年生まれ
勝田新左衛門……四十七士の一人。1680年生まれ
岡島八十右衛門……四十七士の一人。1666年生まれ
吉田忠左衛門……四十七士の一人。1640年生まれ
小野寺十内……四十七士の一人。1643年生まれ

大野九郎兵衛……末席家老
藤井又左衛門……江戸家老
安井彦右衛門……江戸家老
外村源左衛門……番頭400石
田中貞四郎……長矩の近習。
お妙……侍女
良雪和尚……大石に心酔する和尚
四郎右衛門……旅籠の紙屋
八助……大石家につかえていた老僕

吉良上野介……高家の一人。浅野に
富子……吉良夫人
左兵衛……吉良の子息
左右田孫兵衛……吉良の用人
斉藤宮内……家老
清水一学……吉良家の中小姓。芝居講談では、二刀流の達人とされている。
小林平八郎……吉良家の家老。葛飾北斎の祖父という伝承もある。

伊達左京介……浅野とともに、饗応役をおおせつかる。

徳川綱吉……将軍職五代
桂昌院……綱吉の生母
柳沢吉保……幕府側用人
護持院隆光……僧
梶川与三兵衛……桂昌院づきの用人。事件の仔細を日記に残した。
多門伝八郎……内匠頭の取り調べと切腹の検死役をつとめた。「多門筆記」を残す。
関久和……お坊主

第一話「浅野内匠頭」

宮本武蔵の完結を受けて、今週からは、同じ吉川英治先生の名作、「新編忠臣蔵」を読み始めたいと思います。
 連載第一回は、浅野内匠頭が、松之大廊下で、吉良上野介に斬りかかるまでを収録。

■宮本武蔵再生リスト
https://www.youtube.com/watch?v=6Kgo0k3pwVY&list=PLbLffmEwTDpptSATwqE3PtoxHMFPk5voQ

■用語集
大川口……オオカワグチ・大きな河が、海や湖に注ぐところ
山鹿素行……江戸時代前期の儒学者。赤穂に流されたが、後に許されて江戸に帰った。
風炉……フウロ・茶釜を火にかけて湯を沸かすための炉
さだめし……おそらく。きっと、
吉事……縁起の良い事柄
接伴……セッパン・客をもてなすこと
帝鑑の間……将軍が白書院に出て、諸侯を引見する前に、詰めた部屋。
参向……サンコウ・高位の人のところへ出向くこと
堂上方……朝廷を形作る人々。公家
余人……他の人
高家……コウケ・名門。格式の高い家
拝受……受けること
手足……シュソク
婦徳……フトク・女子の守るべき特技
鍋鶴……ツル科の鳥
音物……インモツ・
束脩……ソクシュウ・入門するときにもたせる謝礼
狂濤……きょうとう・物価株価などが非常な勢いで上がること
俗吏……ゾクリ・役人をあざけっていう
猥画……ワイガ・春画
故実……コジツ・先例となる事例
大賓……タイヒン・賓客
内室……ナイシツ・他人の妻を敬っていう。
洒然……あっさりして、物事にこだわらないさま
微賤……ビセン・地位・身分が低くいやしいこと
素襖……スオウ・単衣仕立ての直垂・室町に成立。江戸時代に礼服となった。
怪味……かいみ・ここちよさ。

■この動画の目次
0:00 つなぎ舟
6:07 奉書登城
11:32 若き太守
18:49 吉良家往来
26:30 人間相場
36:03 素朴と毒舌
42:39 墨絵
54:09 うら・おもて
1:02:18 面影の水 
1:10:32 百忍一断

第二話「赤穂早打帳」

■連載第二回
 大事な式日を穢したことで、綱吉を立腹させた内匠頭。即日の切腹という重い処分が下る。

■伝送屋敷
 今回の配信では、浅野家の家臣団が、伝奏屋敷から、諸道具をひきあげるシーンが出てきます。伝奏屋敷は、武家伝奏(公卿)が、京から江戸に出てきたときの宿舎。ふだんは空き家です。勅使や院使が江戸にきたときも、宿舎となりました。饗応役の内匠頭も、役宅にして詰めていたので、食器などを引き上げる必要がありました。 

■用語集
喪神……ソウシン・放心、気絶
柳営……リュウエイ・幕府
名聞……ミョウモン・世間での評判。
賞賜……ショウシ・功績をたたえて、物を与えること
曲直……不正なことと正しいこと
偏波……ヘンパ・不公平
倨傲……キョゴウ・おごり高ぶること
諭告……ユコク・口頭で諭し告げること
紛乱……フンラン・混乱。
罪囚……ザイシュウ・囚人
夕星……ユウズツ
幽室……ユウシツ
直諫……チョッカン・遠慮なくいさめること
贅言……ゼイゲン・無駄なことを言うこと
股肱……ココウ・主君の手足となって働く、腹心
仁恕……ジンジョ・相手を憐れんで罪を許すこと
生害……自害

■この動画の目次
0:00 呉越同室
5:56 有情・無情
14:01 残る恨みは
19:54 梶川懺悔
26:11 清流と濁流
34:08 春の雷
41:42 一番早駕
46:37 凶変戦
56:11 田村屋敷 
1:02:20 水裃
1:09:40 風さそう
1:15:41 帰る鴛鴦

第三話 五日韋駄天記

 

■連載第三回
 国元へ! 事件を知らせるために、早水藤左衛門と萱野三平は、ひたすら駕籠を急がせる。だが、道中には吉良の領地があって、吉良を慕う領民が浅野の駕籠をまちかまえていた。
 吉川英治がおくる大河ドラマの傑作新編忠臣蔵。全文朗読いたしております。

 

■用語集
立場……タテバ・江戸時代に五街道や、脇街道に設けられた。宿場と宿場の間にある。杖を立てて、一休みしたことから。
嶮路……ケンロ・険しい道
雲助……ウンスケ・荷物の運搬や、駕籠かきなどをしていた無宿の者のこと
與中……ヨチュウ・輿の中
音吐……オント・声音
里程……リテイ・みちのり
痛心……心を痛めなやますこと
苛税……カゼイ・重すぎる税
助郷……スケゴウ・宿場周辺の村落に課された夫役のこと。
駅路……ウマヤジ・宿駅のある街道
暁暗……夜明け前に、月がなく辺りが暗いこと

 

第四話 名水説法

 

■用語集
微醺……ビクン・ほんのりと酒に酔うこと
暁暗……夜明け前の暗さ
笄……コウガイ・かんざし
土用波……夏の土用の頃の大波
鍾愛……ショウアイ・大切にしてかわいがること
三竿……サンカン・日や月が高く昇ること
札座……フダザ・サツザ・江戸時代、各藩で藩札の発行を司った役所
今暁……コンギョウ・今日の早朝
軽忽……ケイコツ・軽はずみなこと
衆座……シュウザ
突忽……トツコツ・突然
優じょう……天子のありがたい言葉
弁疏……ベンソ・言い訳をすること
践祚……センソ・皇位の継承
愁眉……シュウビ・心配のためにしかめる眉
敏活……頭の働きや行動のは素早いこと
軽子……カルコ・担ぎ人足
労銀……ロウギン・労働の賃金
対蹠的……タイショテキ・二つの物事が正反対の関係にある様
藁苞……ワラヅト・藁を束ね、中へ物を包むようにした物
大夫……タイフ・大名の家老を敬って云う語
山鹿素行……儒学者
烏鷺……ウロ・烏と鷺。白と黒。囲碁のたとえ
夢寐……ムビ・夢
馬匹……馬のこと
微衷……ビチュウ・自分のまごころ本心をへりくだって云う
烏滸……オコ・愚かなこと
高義……コウギ・高く優れた道義
向背……コウハイ・従うことと背くこと

 

第五話

■連載第五回(全二十回)
 今回は、赤穂城の≈開城のお話です。史実の赤穂藩でも、この城受け渡しでは混乱があったようで、なにせ、赤穂藩士たちにとっての主君は浅野内匠頭で幕府ではない。幕府の命令とはいえ、主君の命令もなしに、城を明け渡すことは出来ない。
 幕府では、浅野家の縁戚をつかって、説得させたりした。家臣が籠城などしたら、一大事になるため、骨を折ったらしい。
 問題は、大石らが、上野介の存命を知らなかったことで、江戸の家老たちは、吉良の生死を伝えなかった。江戸からきた、一陣二陣の死者も、江戸を出る時点では、吉良がどうなったのか、知らなかった。赤穂に、吉良生存の報が伝わったのは、三月下旬。

 赤穂城は特に、内匠頭の祖父が幕府の許可を得て建てた物で、家臣にとっても思い入れが深かった。大石は殉死を主張したが、いわゆる追い腹が禁止されたのは、この事件の二十八年ばかり前のことで、大石らにとっては、殉死はまだ身近な物だった。大石の切腹論に賛同したものは六十人。起請文まで書いている。
 さて、物語の忠臣蔵では——?

■用語集
堂上……公家のうち、清涼殿へあがれる家柄。または、公家になれる家柄。
糊塗……コト・その場しのぎで取り繕うこと
老台……ロウダイ・老人や年長者をあやまっていう。
世故……セコ・世間づきあいのさまざまの事柄
頑然……強情、頑固
愚挙……グキョ・愚かな企て
沛雨……ハイウ・激しく降る雨
金子……キンス・通貨
神文……起請文。神に誓約する文
諭告……ユコク・口頭でさとし告げること
右顧左眄……周囲の意見ばかり気にして、自分の態度をなかなか決めないこと
粗献……ソコン
荷梱……ニゴリ
際会……サイカイ・重大な事件や時期にたまたまであうこと
後図……コウト・将来のための計画
使僧……シソウ・使者として遣わす僧
便船……都合良く出る舟

第六話 米沢後詰

■用語集
一竿……イッカン
戒心……カイシン・油断しない、用心すること
臣籍……シンセキ
薄荷糖……砂糖に薄荷の香りをつけて煮固めた菓子
社稷……シャショク・
沈湎……チンメン・しずみおぼれる
軒昂……ケンコウ・いきがたかくあがるさま。奮い立つ様
万夫……多くの男。多くの武士
顔……カンバセ

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