6600年前巨大隕石の衝突で絶滅した恐竜たち。化石のおかげで骨格をつなぎ合わせ、その姿はCGでも見れるようになりました。
何千年も前の生物の動く姿が見られる――ロマンチックな話ですが、恐竜の色は、適当に決めていた、ときくと驚かれるでしょうか?
体色の根拠は全くなく、図鑑によって肌の色が違うことも。
人間も含めて、動物の肌や体毛の色が違うのは、メラニンと呼ばれる色素が原因。
メラニンには、エウメラニンとフェオメラニンの二種類があります。この割合によって色の濃さが変わるわけですが、化石としては骨しか残っておらず、現在は骨の化石からは、メラニンの分析は行えません。
大きさと生態は分析できますので、現在生きている似た生き物と比べて、復元家やイラストレーターが、色を決めているだけなのです。
2010年1月シノサウロプリテクスの色が特定されました。小型の羽毛恐竜で、現在の鳥類に近いそうです。
この羽毛の化石が発見され、メラニン色素を取り出すことに成功。暖色系の色合いだったことが判明しました。
恐竜の色合いが判明したのは、この一種類のみなのです。
恐竜の種類は現在千種類ほど。毎年少しずつ数は増えています。研究が進むと、新種と考えられていたものが、同種であったことが判明し、数が減ってしまうこともあります(その場合は、先に命名されたものが選ばれます)。トリケラトプスは、10種類以上が、確認されていましたが、現在は二種。
北アメリカ、中国、モンゴルで多くの種類が発見されてきました。日本で発見された独自の種は、五種類以上となりますが。この数が減るのか増えるのかは、この先の研究しだいなのです。