野村胡堂『銭形平次捕物控』
白紙の恐怖
丸竹書房がお届けする名作捕物帳、オーディオブックの世界へ!
名探偵・銭形平次が江戸の難事件に挑む!
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YouTube 音本チャンネルはこちら ≫「白紙の恐怖」主な登場人物
銭形 平次(ぜにがた へいじ)
神田明神下の岡っ引。冷静沈着で推理力に優れ、投げ銭を得意とする。
ガラッ八(八五郎)(がらがっぱち / はちごろう)
平次の一の子分。お調子者でそそっかしいが、平次を慕い、事件解決に奔走する。
幸吉(こうきち)
本銀町の藍玉問屋「浅田屋」の手代。主人の徳次郎に毎月届く白紙の脅迫状に悩み、平次に相談を持ち掛ける。
浅田屋 徳次郎(あさだや とくじろう)
「浅田屋」の現在の主人。白紙の脅迫状に怯え、心身ともに衰弱している。物語の冒頭で殺害される。
幾代(いくよ)
先代の主人・総兵衛の一人娘。十八歳。美貌の令嬢で、事件の鍵を握る人物の一人。
文六(ぶんろく)
「浅田屋」の三番番頭。中年男。店の内情に詳しい。
お道(おみち)
「浅田屋」の下女。二十四五歳。足が不自由。その正体と動機が事件の核心に触れる。
「白紙の恐怖」物語と朗読
あらすじ
日本橋の大店「浅田屋」に、毎月決まった日に届く奇妙な手紙。それは、何も書かれていない「白紙」の脅迫状だった。一年にも及ぶ不気味な手紙に、主人・徳次郎は心身を病んでしまう。手代の幸吉から相談を受けた銭形平次が動き出そうとした矢先、ついに徳次郎が殺害される。自害か、他殺か。平次は、二年前に店で起きた名物茶碗の紛失事件と先代主人の死、そして店に残された人々の複雑な人間関係に事件の根があると睨む。白紙の手紙に込められた恐ろしい怨念の正体とは?平次の名推理が、過去の悲劇と現在の殺人を繋ぐ驚くべき真相を暴き出す。