- 2021年10月4日
山本周五郎『暴風雨の中』【朗読時代小説】作業用BGM・睡眠導入などに 読み手七味春五郎 発行元丸竹書房
1952年(昭和27年)8月 『週刊朝日増刊号』掲載の一場面もので、嵐の隅田川。荒れ狂う川に今にも流されそうな家の中、三之助は一人悄然と死を待っている。彼は、人一人を殺した、お尋ね者なのである…… ■登場人物 三之助……船宿の船頭。 お […]
1952年(昭和27年)8月 『週刊朝日増刊号』掲載の一場面もので、嵐の隅田川。荒れ狂う川に今にも流されそうな家の中、三之助は一人悄然と死を待っている。彼は、人一人を殺した、お尋ね者なのである…… ■登場人物 三之助……船宿の船頭。 お […]
生来の暢気がたたって、仕官もせず日をおくる金之助。そんな彼を見守るおつゆ。 鈍感男としっかりものの、恋の行方はいかに? BSテレ東「山本周五郎時代劇 武士の魂」シリーズ。これにて読み終わりでございます。 第一話「大将首」https:/ […]
あらすじ 尊王論者、山県大弐の来訪で混乱する藩政。一枚流の達者、功刀伊兵衛は、山県大弐の危険思想を見抜き、反撥するが、大弐の思想にふれるうちに、徐々に感化されていく。彼は、藩を捨てて、信念に生きる道を選ぶ。 早すぎた幕末を、山本周五郎が描く。 史 […]
書き下ろし――といっても、周五郎先生は、書き下ろしを生涯に二作しか残すことが出来ませんでした。一作目菊屋敷で、昭和二十年十月刊行。花筵は、二十三年四月に発刊されました。 山本先生は、持ち込みと書き下ろしがベストと思っていたようですが、 […]
戦災に消えた長編 山本周五郎先生の最初の新聞連載であった、「安永一代男」の朗読連載を開始したいと思いますが、こちらは昭和八年仙台で発行されていた河北新報に、百二十一回にわたって連載しれていました。 河北新報は戦災にあい、古い新聞がのこっておらず、 […]
毎週水曜にお送りしております、水曜の怪談朗読ですが、今週は三遊亭圓朝師匠の残した牡丹灯籠の配信を開始いたします。 いつもの文豪の作品ではなくて、この方は落語家で、作品も明治の速記なんですね。新聞に連載されたそうでこれが大流行! この牡丹燈籠は25才 […]
■あらすじ 死期の迫った母のために、出世した姿を見せようと、三右衛門は、りっぱな衣服と大小をそろえようとするが、岡崎藩の御家騒動にまきこまれていく。正直一途の侍の奮闘を描いた佳作です。 ■登場人物 五十三右衛門……佐竹家江戸詰留守居役金右衛門の息子 […]
■虚空遍歴との共通性 (ネタバレありますので、ご注意を) 設定はあれこれ違うのですが、長編【虚空遍歴】を連想させるような作品。ちなみに主人公は冲也とちがって、絵師(冲也は浄瑠璃作者)。冲也を支える女性芸妓に「おけい」という同名の人物が […]
■あらすじ 坂田藤十郎と中村七三郎の、芝居合戦に端を発し、自らの芸を打ち破ろうとする藤十郎は、新たな芸の工夫をうちたてんと、宗清の女房お梶に、芝居をしかけるが。 芸の業のために生まれた悲劇を描いた、菊池寛の代表作。 ■登場人物 坂田 […]
■あらすじ 十万石の中老の三男坊。なれど、二人の兄にいびられ、本人はいたって気が弱く、容姿もぱっとせず、出世の見込みもまるでない。お人好しの伝七郎が、これまたお人好しの親友忠太郎と一緒に、ひとさらいを計画する。伝七郎の恋の行方はいかに? […]
野村胡堂の残した捕物帖の白眉 時代劇の名品、銭形平次、その大本、野村胡堂のこれまた名作、銭形平次捕物控。 1931年にこの金色の処女が発表されて以来、26年間、長編・短編あわせて383編というとんでもない数の(ちなみに大川橋蔵のテレビドラマシリー […]
■あらすじ 芸妓と家老の息子との甘い日々。だが、ご改革を阻止せんとする反体制の手が新一郎にのび、八重次の将来は二転三転し――。 ■登場人物 八重次……料亭「桃井」の芸妓。 結城新一郎……城代家老の子息。 井村……藩の侍。 おもん……桃 […]
■あらすじ 藩でも評判の臆病者の小弥太は、ある日、これも評判の乱暴者と果たし合いをすることになる。そのさまを見ていた殿様水野忠善は、尾張領探索に小弥太を連れていくことを企てる。筋金入りの臆病者小弥太は、生きた心地もしないが…… ■登場 […]
■あらすじ 剣の腕は立つが、やさしすぎるあまり、控えめな藤次郎。道場の総試合で、道場主の一人娘をかけることになり、幼なじみに勝ちをゆずることになる。だが、それは別の問題をひきおこすことになり…… ■登場人物 成瀬藤次郎… […]
■あらすじ 木曽川の氾濫から、民衆をすくうため私財をなげうって、新女峡(よめきょう)の治水工事に乗り出した伊兵衛だが、実の叔父の頑強な抵抗にあい、またその叔父の娘で、将来の伴侶に思っていた絹恵には、友人の市之丞が婚約を申し込む。 伊 […]