- 2022年1月7日
【木曜山本周五郎アワー】『いしが奢る』朗読時代小説 読み手七味春五郎 発行元丸竹書房
藩の財政を立て直す。そのためには、重臣と御用商人との関係をあきらかにしなければならない。主命をおびて、江戸から国許へとやってきた本信保馬。警戒する藩士と商人の目をかいくぐって、ひそかに探索をつづけるが、料亭で出会った一人の女性に心はいやおうなく惹き […]
藩の財政を立て直す。そのためには、重臣と御用商人との関係をあきらかにしなければならない。主命をおびて、江戸から国許へとやってきた本信保馬。警戒する藩士と商人の目をかいくぐって、ひそかに探索をつづけるが、料亭で出会った一人の女性に心はいやおうなく惹き […]
面作り師の宇三郎は、井関の跡目と、お留伊をかけて、羅刹の面をつくることに没頭していた。宇三郎は面を仕上げるが、偶然みた織田信長の悪鬼の表情に、彼は羅刹の答えを見いだす。宇三郎は全てを擲って、信長の後をおった。 ■登場人物 宇 三 郎 … […]
みんな大好きの滑稽物です。 ■登場人物 牧野 主計 ……原田道場の師範代。粗忽者 市郎 左衛門……主計の師匠 折 江 ……市郎左衛門の娘。 木下六郎兵衛……主計の親友。 た ま き ……主計の妹。 牧野茂右衛門……主計の父。 牧野 大学 ……主計 […]
リスナーの一部からご要望がありましたので、再録をこころみてみました。 藩主の改革に抵抗する国許をまとめるため、国許におくられた玄一郎だが、お国の反撥は想像以上。玄一郎は地の者を妻にめとり、国許のサムライたちのふところにとびこもうとするが […]
仏法とはなにか? その真実を求めるあまり、奇行を演じる俊恵は、ついに乱暴を働いて、お堂に幽閉されてしまう。 ■登場人物 俊恵……昌平寺の法師。真如を求めている 慧仙……昌平寺の和尚。俊恵の師。 閑右衛門……庄屋。 明真……小坊主。 七兵 […]
著者得意の滑稽物です。 おたとの結婚を嫌がって、次から次へと嫁候補を連れてくる門太。命の瀬戸際に彼が気づいた答えとは…… 1955年(昭和30年)3月 読切小説倶楽部掲載作品 ■登場人物 津由木門太……普請場手伝いの侍。 双葉 …… […]
剣の秘奥を求めて、別所内蔵允を訪ねた虎之助は内蔵允の不在を知る。留守宅に居座っている侍たちに追い払われた虎之助は、付近で出会った老農夫の宅で、内蔵允の帰りを待つことにするが。 ■登場人物 岡田虎之助……剣術の秘奥を求めて、別所内蔵允を訪ねる。 別所内 […]
一人の娘を好き合った親友二人。一人は娘に求婚し、一人は身を引くことをそっと心に決める。そんな折、藩では老職の息子が、若者たちを集めて暴れ回っており、将来を嘱望された二人を目の敵にしていた。 友情と信頼と恋の行方を、山本周五郎が描きます。 ■登場人物 […]
羽前国向田藩をたびたび襲う飢饉。領民をすくうために武士たちは数々の手をうつが、いずれも根本的な解決にはつながらない。そんな中、矢押(やのし)梶之助の兄は、幕府からの借款のため、交渉役として江戸へたってゆく。 国にのこった梶之助は、城の濠でゆうゆうお […]
兵法修行から五年。帰郷した夏雄を待っていたのは、親族の死と自分を付け狙う侍達の姿だった。 ■登場人物 狩谷 夏雄 ……与右衛門の二男。兵法修業から帰郷した途端に、事件に巻き込まれる。 狩谷与右衛門 ……西条藩の槍奉行。夏雄の父。 狩谷 […]
島原の乱の活発なころ、細川家の孤独な足軽弥次郎は、戦場におもむくことをおそれていた。茶店の娘おかよは、同じ境涯の弥次郎に心をよせ、その才能をたった一人信じていた。 ■登場人物 お か よ ……孤児の娘。同じ身の上の弥次郎に心を寄せ、島 […]
刀に話しかける、一風変わった侍が主人公。 ■登場人物 安田平四郎……居合の達人だが、変人のため大垣藩を浪人。 お 千 代……平四郎の世話を焼く。 白狼斎狸軒……辻講釈師。お千代の父。 松宮 主殿……大久保相模守の用人。 志 保 ……主 […]
■登場人物 節 子 ……労咳に罹り療養中 戸田 英之助……尾花沢番所支配。節子と婚約する。 泰 馬 ……節子の兄。奉行職寄合所の考査役。 相良 桂一郎……泰馬の友人。尾花沢で英之助と働く。 和田 玄弘 ……医師。 三郎 左衛門… […]
1962年(昭和37年)12月 『文藝朝日』 藩の御定法改訂に反対した中所直衛は閑職にまわされていた。御定法を改訂以来、藩の奉行所は次々おこる問題に対処しなければならなくなった。 矢堂玄蕃は、要屋に訴えられたことで、詰め腹を切らされ […]
■登場人物 斉木兵庫……江戸屋敷年寄り役 那津……兵庫の妻 萩原作之進……勘定奉行 坂本孫左衛門……寒天を振興事業にしよとする豪農の一人。 お雪……孫左衛門の娘。 清水逸之右衛門……国家老 ■用語集 名跡(みょうせき)……代々受け継がれる家名 美田( […]