【月曜山本周五郎アワー】『羅刹』【作業用朗読】読み手七味春五郎 発行元丸竹書房

 

面作り師の宇三郎は、井関の跡目と、お留伊をかけて、羅刹の面をつくることに没頭していた。宇三郎は面を仕上げるが、偶然みた織田信長の悪鬼の表情に、彼は羅刹の答えを見いだす。宇三郎は全てを擲って、信長の後をおった。

■登場人物
宇 三 郎 ……面作り師。羅刹の面作りに励んでいるが。
お 留 伊 ……親信の娘。宇三郎を慕う。
井関 親信 ……宇三郎の師匠。
高井の宗親 ……宇三郎の兄弟子。
大沼の外介 ……宇三郎の兄弟子。
藤原 糺公 ……三位侍従。羅刹の面作りを依頼する。
織田 信長 ……右大臣。
森 蘭 丸 ……信長の小姓。
鬼 の 松蔵……馬子。

■用語集
魁偉……カイイ・いかついさま
行縢……ムカバキ・両足のおおい。毛皮。
連銭葦毛……馬の毛色
無厭足……元はいろいろな障害をもたらす鬼神
鬼殿……オニドノ・藤原朝成の家。三条の南にあった。
客殿……キャクデン・客を接待するための建物
寝殿……シンデン・主人の居所。
勾欄……手すり
生絹……すずし
渡殿……ワタドノ・寝殿造りの二つの蓋物をつなぐ屋根付きの廊下。
生害……自害。
泉殿……泉のある邸宅。泉水に突き出した納涼のための小建物。
蔀戸……寝殿造りなどに用いられた建具
舞殿……舞楽を行うための建物
疫癘……エキレイ・疫病
震慄……シンリツ・恐れ戦くこと
家司……ケシ・家政を司る職員。
便殿……ビンデン・休憩のための部屋
愧死……キシ・恥ずかしさのあまり死ぬこと。死ぬほど恥ずかしい目に遭わせる事。
瞋恚……シンイ・怒り。

■この動画の目次
0:00 一
5:08 二
11:34 三
19:06 四
25:22 五
32:23 六
39:01 七
45:09 八
51:14 九

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