新撰組八犬伝 ~輪王寺宮がゆく~

北白川宮能久親王 が、そろそろ物語に関わってきますが、

輪王寺宮が天皇として擁立されるという噂 は、上野戦争の頃から流れていました。

実際に画策する者はあったらしく、 江戸脱出を助けた榎本武揚も、南北朝の頃のような申し出をするものがあっても、耳を貸さないよう忠告しています。

幕末の南北朝廷の擁立は、現実的な動きがあったようで、アメリカ大使も、本国に二人の帝が、争っている旨を書き送っています。

新聞にも、記事が掲載されたので、国外でも噂はあったわけですね。

ただ、軍事的に、敗走したためと、榎本のような否定派もいたため、実現にいたらなかったのでしょう。

つづく

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