山本周五郎 「こいそ」と「竹四郎」 【朗読時代小説】  朗読七味春五郎  発行元丸竹書房

あらすじ

 足軽から、城代家老の助筆に抜擢された竹四郎は、周囲のねたみもどこ吹く風で、家老の娘に求婚する。だが、まわりに足をひっぱられて、助筆を免ぜられてしまう。無類に一本気な男の求婚は、果たして?

登場人物

本堂竹四郎……元足軽組頭だが、城代家老の助筆に抜擢。こいそに求婚する
こいそ……平左衛門の娘。
藤川平左衛門……城代家老。竹四郎を見込んで取り立てる。
岡田金之助----普請奉行所出仕。竹四郎とこいそを争う。
大野又三郎----具足奉行所。
古林角之丞----具足奉行所。
荒木太兵衛----御山奉行所。
沼井伊平-----こいその叔父。

用語集

諾否(だくひ)……引き受けることと断ること。
誹謗(ひぼう)……他人を悪く云うこと
一揖(いちゆう)……いちれい
端緒(たんちょ)……物事の始まり。糸口。手がかり。
挙措(きょそ)……たちいふるまい。
要目(ようもく)……重要な項目。
嫉視(しっし)……妬み憎む気持ちで見ること。
頼母子講(たのもしこう)……金銭の融通を目的にした互助組織。鎌倉にはじまり、江戸期に流行。
貸与(たいよ)……金や物を貸し与えること。
代赭色(たいしゃいろ)……褐色を帯びた黄、または赤色。

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