月と地球と太陽と

お月様の見え方は、時代によって違う

 誕生したばかりの月は、二〇〇倍の大きさで見えていたそうです。直径でいうと、およそ一四倍! 月はそれから小さくなったわけではなく、距離が離れてしまったのです。地球との距離は、四十万キロまで伸びています。これは地球を十周周回出来る距離です。 月は今もって年間三、四センチずつ遠ざかっています。

地球と月

 地球の海水面は、月の重力の影響で、毎日ほぼ二回ずつ、上下を繰り返しています。この潮汐力は、一億五千万キロ離れた太陽との間でも働いており、二つの潮汐力が合わさった新月と満月には干満の差が最も大きくなる、大潮、となります。 この潮汐力は、地球の自転にも影響しています。潮汐力により、引き伸ばされることで、地球はゆがみます。このゆがみがブレーキとなり、自転は、わずかずつですか遅くなるからです。 月がもし二倍離れていたなら、潮汐力は、八分の一となります。地球の自転速度は今より速く、一日も二十四時間より短くなっていたはずです。 一方で、月と地球との距離が近かった時代では、海の満ち引きは、百メートル以上あったそうで、人間が暮らせる状態ではなかったと言われています。

地球と太陽と

 太陽と地球の距離が二倍であった場合、日射量は四分の一となり、火星のように凍り付くため、生命体のほとんどは絶滅するそうです。 惑星の水が液体で存在できる領域を、ハビタブルゾーンといいますが、このありがたい領域を外れてしまうからですね。 金星は太陽に近く、平均気温は四百度 火星は、遠くて平均気温はマイナス五十五度だそう 火星に行く計画も持ち上がっておりますが、もう少し地球を大切にした方がいいのかも……

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