女房関白  山本周五郎 おたふく主題歌

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山本周五郎「きんべえ物語」三部作を、主題歌つき総集編としてお届けします。 本作は、姉妹の情、家族の重荷、十年越しの恋、そしてようやく訪れる小さな幸福を描いた、笑って泣ける人情物語です。 主人公のおしずは、自分のことを「おたふく」で「のろま」だと思い込んでいる、少しおかしく、けれど誰よりも情の深い女性。 妹の幸せのために奔走し、家族の過去と向き合い、長年胸に秘めてきた想いを抱えながら、やがて貞二郎との新しい人生へ歩み出します。 各話の間には、それぞれの物語に合わせた主題歌を挿入しました。 朗読と音楽で味わう、山本周五郎人情譚の三部作です。 収録作品 第一話 妹の縁談 妹おたかの縁談を守るため、姉のおしずは奔走します。 貧しさ、家の事情、兄・栄二の問題を抱えながらも、妹には幸せになってほしい。 不器用で少しおかしなおしずの言動の奥に、姉としての深い愛情がにじむ一話です。 第二話 湯治 結納を控えたおたかたちと共に、熱海へ湯治に向かうおしず。 しかしその旅の裏には、家族を苦しめてきた兄・栄二との決着が待っていました。 妹の未来を守るため、おしずは一人で過去と向き合います。 笑いの中に切なさが宿る、三部作の転換点です。 第三話 おたふく 長い年月、胸に秘めていたおしずの恋。 相手は、無口で不器用な彫金師・貞二郎。 人に笑われても、報われなくても、ただひたすら想い続けた十年越しの恋が、ようやく静かに花開きます。 「おたふく」と呼ばれた女が、最後に掴むささやかで大きな幸せ。 三部作の締めくくりにふさわしい、あたたかな人情恋愛譚です。 主な登場人物 おしず 本作の中心人物。少し天然で、おかしなたとえ話を口にするが、情が深く、芯の強い女性。妹を思い、家を守り、十年越しの恋を胸に秘めている。 おたか おしずの妹。姉思いで、姉の苦労や愛情をよく理解している。縁談を通じて、姉妹の絆が描かれる。 貞二郎 彫金師。無口で不器用だが、仕事に一途な職人。おしずの長年の想いの相手。 栄二 おしずたちの兄。家族に影を落とす存在。第二話で、おしずは彼との関係に大きな決着をつける。 来助・おその 貞二郎の周辺にいる温かな人々。おしずと貞二郎の関係を見守る。 今回の見どころ ・姉が妹の幸せを守ろうとする「妹の縁談」 ・家族の過去と向き合う「湯治」 ・十年越しの恋が実る「おたふく」 ・各話の間に挿入した、物語に寄り添う主題歌 ・おしずという女性の、可笑しくも切ない魅力 泣けるだけではなく、ふっと笑える。 笑っているうちに、胸の奥があたたかくなる。 そんな山本周五郎らしい人情の世界を、どうぞ最後までお楽しみください。 □主題歌『女房関白』 歌詞(JASRAC作詞のみ登録) 原作 山本周五郎 朗読・作詞 七味春五郎 作曲・歌唱 SunoAI 嫁にとったら覚悟をしなさい 隣にいるだけではいけません いっぱいかわいがりなさい うるさくしたって つきまとう 邪険にされてもつきまとう 嫁とはそういうものだから あたしはそういうものなのよ 知らないのなら知ってちょうだい あなたの時間はあたしがもらったから もう遠慮はいたしません 女房になったのだから あなたの人生に居座ります 全てをあたしに委ねなさい あなたの目が好き 声が好きなの 仕事をしている 手が好き姿が好き 全てをあたしに任せなさい あたしをお嫁にするために生まれたのだから 後は好きなことをやっていなさい おなかはいっぱいにしてあげる 汗も拭くし お風呂にも入れてあげる あたしの子供みたいにしていなさい 浮気の虫はぐっとこらえて 我慢しなければいけません あたしがやりたいことは あなたのしたいことだから やりたいことをやっていなさい 仕事に生きる人だから ほかのことは任せておきなさい 待ちに待ったあなたなんだから 変なところは認めなさい 言いたいことは何もない 嫁ぐまでに出しつくしたから 羽織を縫って 衣紋に掛けて 人に笑われても 眺めていたい そうしてきたから 言いたいことは何もない ありがとう以外には あまりにも長く我慢したんだから 今だけは 我が侭を言わせてね あなたがすねたって関係ありません あたしはいくらでも待てるんだから 負けるのはいつだってあなたのほう 最期はあなたが折れなさい あたしの元に帰ってきなさい 石の上にも三年で 小僧のままで踊ってなさい あなたが行きたいところへは あたしが連れていってあげる 心配なんてありません 人生は笑っているうちに 終わってしまうものだから おばあさんになってもそばにおいてね いつまでも子供のようでいてね 迷惑もいっぱいかけてほしい あたしより長生きをして あたしを送るのはあなたでいなければいけません 先に死んだりしたら 地獄の果てでもおっかけてやる 悲しいことも辛いことも 最後には笑いに変わるから 死ぬときはみんな笑顔になるの それは仏さまが約束してる だからあなたは誓いなさい あたしが笑顔で野辺にいくには あなたの隣りが 独りが平気な人のはず だからずっと空けておくことです そしたら 見つけて上げる 夫婦は二世というから 来世まではあたしも安心 #山本周五郎 #きんべえ物語 #おたふく #妹の縁談 #湯治 #朗読 #人情朗読 #時代小説 #日本文学 #主題歌つき朗読
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