吉川英治著『雲霧閻魔帳』朗読七味春五郎|義賊の名と父の罪📚あらすじ 吉川英治が描く、若き義賊・雲霧仁左衛門の罪と悔悟の物語。 伊勢・間の山で血盟を交わした五人の若者たちは、「天明五人男」として世に名を轟かせる。 その中心にいたのが、絵師の内弟子から大盗となった雲霧仁左衛門だった。 捕らわれ、死罪を待つ雲霧は、世間から「義賊」と崇められる一方、自らの心の底に残るただ一つの罪に気づく。 それは、かつて手にかけた女と、その女が産んだ幼い子の存在だった。 名声か、罪か。 逃亡か、償いか。 そして二十余年後、吹雪の夜に、雲霧と高梨小藤次は再び向き合う。 盗賊の名を背負った男が、最後に見つけたものとは――。 📚登場人物一覧 雲霧仁左衛門/仁太郎 本作の主人公。もとは絵師・応挙の内弟子。伊勢・間の山で仲間と血盟し、「雲霧仁左衛門」と名乗る。義賊として名を上げるが、内面では名声、罪、父性、悔悟の間で揺れる。 暁天星五郎/羅宇屋煙管の五郎八 天明五人男の一人。駿府出身。雲霧の義兄弟となる。 鼬小僧新助/大坂の鼬 天明五人男の一人。八百屋の御用聞きで、掻っ払いの名人。小柄ながら英雄気取りの若者。 紫紐丹三郎 天明五人男の一人。浜松のお仮面屋の伜。若く、空想的な義賊願望を持つ。 小猿七之助 江戸の本職盗賊。身軽な盗人として名がある。五人男の一人。 卯平 牢番。雲霧に世間の噂や娑婆の匂いを伝える存在。雲霧の煩悩を刺激する役割を持つ。 蔵六 伝馬牢の牢番。貧窮に苦しむ。雲霧に利用され、牢から一時出すきっかけを作る。 高梨小藤次 吟味与力。雲霧事件を追う役人。鋭い洞察力を持つが、雲霧に翻弄され、後に職を辞して追跡の旅に出る。 高梨外記 小藤次の子。若き同心見習。雲霧を尾行し、捕縛に関わるが、雲霧との対決で大きな運命を背負う。 夜叉権/権内 代地の高利貸。強欲な人物。雲霧の過去の罪と深く関わる。 権内の娘 雲霧が過去に犯した罪の象徴となる女性。彼女と子の存在が、雲霧の心を大きく変える。 雲霧の子 雲霧が自分の罪の結果として向き合う幼い命。物語後半の核心。雲霧を「ただの義賊」から「悔悟する父」へ変える存在。 佐渡幸 田所町のけいず買い。雲霧が子を預ける人物。しかし雲霧は後に、子をこの男に預ける危うさに気づく。 伝助 佐渡幸の若い者。蔵六の家へ金を届けに行く役目を担う。 心蓮 二十余年後の雲霧の姿。地蔵行者として子供や親の救いを説く。かつての大盗が悔悟の道へ至った姿。 月杖 終盤に登場する俳味ある人物。物語の余韻に、静かな詩情を添える。 用語集 白浪渡世 盗賊稼業のこと。「白浪」は盗賊を意味する古い表現。 間の山 伊勢参宮道にある地名。本作では五人の若者が集まり、血盟を交わす象徴的な場所。 雲霧茶屋 雲霧仁左衛門の名の由来となる茶屋。仁太郎はこの茶屋の名から「雲霧」を取る。 義賊 盗賊でありながら、貧しい者を助けるなど、世間から義のある盗人として見られる者。本作では雲霧の名声と自己欺瞞の両面を示す言葉。 天明五人男 雲霧仁左衛門ら五人の盗賊仲間。世に騒がれるが、長続きせず捕縛される。 伝馬牢 江戸時代の牢屋敷。重罪人の吟味・収容に関わる場所。 小塚原 江戸の刑場。罪人の処刑地として知られる。 磔刑 はりつけの刑。江戸時代の重刑。 軍鶏籠 罪人を護送するための籠。見物人の中を運ばれる場面で、雲霧の名声と晒し者の立場が対比される。 吟味与力 江戸幕府の司法・警察実務を担う役人。高梨小藤次がこれにあたる。 同心見習 同心の職務を学ぶ若い役人。高梨外記が該当する。 けいず買い 盗品や由来の怪しい品を扱う者のニュアンス。佐渡幸は裏社会に近い人物として描かれる。 地蔵行者 地蔵信仰に身を置き、勧進や巡礼をする行者。終盤の心蓮は、悔悟した雲霧の姿として重要。 勧進 寺社建立や修復などのために寄付を募ること。 📚再生リストもご利用ください 唄本 山本周五郎 新書太閤記 一気見! 新書太閤記 連載中! 新書太閤記 分割字幕版 吉川英治 名作短編集 山本周五郎アワー 七味春五郎の音本倶楽部 泣く 山本周五郎 笑う 山本周五郎 山本周五郎 ひやめし七選 サムライの終わり方 山本周五郎長編小説「ながい坂」 きんべえ物語 人情朗読 山本周五郎 https://www.youtube.com/playlist?list=PLbLffmEwTDpokrNdNr3UYeupua-8LaDr9 山本周五郎 総集編
吉川英治の雲霧仁左衛門「雲霧閻魔帳」朗読七味春五郎 発行元丸竹書房@otobon-sub
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