【朗読】山本周五郎『赤緒の草鞋 2026』【作業・睡眠用朗読】読み手七味春五郎 発行元丸竹書房

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静かな男が「武士の嗜み」の本質に辿り着くまでの物語 1944年9月 『新武道』 鶴岡藩の近習番・八森弥太夫は、居合の名手でありながら無口で律義すぎる男。草鞋の赤い緒は、戦場で血に慣れるためという亡父の教えだった。凶作の折、江戸への急使となった弥太夫は道中で無頼の徒に辱めを受けるが、藩の名を守るため耐え忍ぶ。ところが翌年、参勤の行列でその恥辱が「酒井家の家来」として嘲られた瞬間、弥太夫は武士の道のために戻って決着をつける。だが勝因は剣ではなく、目印となった“赤い緒”だった――嗜みは形ではなく、心に結ぶべきものだと悟り、彼は静かに最期を選ぶ。 📗登場人物一覧 八森弥太夫(やつもり やだゆう)  鶴岡藩の近習番。田宮流居合の名手。無口で篤実、「ばか律義」と呼ばれる。草鞋に赤い緒を用いる男。 → 本作の主軸。「武士の嗜み」を体現し、最後にその本質へ到達する。 久七(きゅうしち)  弥太夫の下僕。主人思いで血気盛ん。 → 武士の“名”と“感情”の間で揺れる視点役。 神尾伊十郎(かみお いじゅうろう)  弥太夫の友人。書院番。現実的で思慮深い人物。 → 「赤い緒は目立つ」と忠告する、正論の象徴。 沼裏の松造(ぬまうらの まつぞう)  白坂の無頼の徒の一人。 → 弥太夫の運命を決定づける存在(赤い緒の弱点を暴く)。 土生勘之亟(はぶ かんのじょう)  白坂の郷士。古武士的な人物。 → 弥太夫の覚悟を理解し、最後の場を整える。 酒井左衛門尉忠真(さかい さえもんのじょう ただざね)  鶴岡藩主。 → 弥太夫が命を賭して守る「主君の名」。 📗用語集 参勤出府(さんきんしゅっぷ) → 大名が江戸へ赴く制度(参勤交代の一部) 三ノ間常出仕(さんのま じょうしゅっし) → 藩主側近としての昇格的役職 国老役所(こくろうやくしょ) → 藩政の中枢を担う機関 近習番(きんじゅばん) → 藩主の身近に仕える武士 下げ緒(さげお) → 刀の鞘に付ける紐(本作タイトルの象徴) 嗜み(たしなみ) → 武士としての内面的規律・心得 無頼(ぶらい) → 無法者 光風霽月(こうふうせいげつ) → 心が晴れ渡っている状態(遺書の精神状態) #音本 #山本周五郎 #短編 #朗読 #小説 #文学
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