野村胡堂『銭形平次捕物控』
紅筆願文
丸竹書房がお届けする名作捕物帳、オーディオブックの世界へ!
名探偵・銭形平次が江戸の難事件に挑む!
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「紅筆願文」主な登場人物
銭形 平次(ぜにがた へいじ)
神田明神下の岡っ引。冷静沈着で推理力に優れ、投げ銭を得意とする。庶民の味方であり、人情に厚い。
ガラッ八(八五郎)(がらがっぱち / はちごろう)
平次の一の子分。お調子者でそそっかしいが、平次を慕い、事件解決に奔走する。愛すべきキャラクター。
石川 孫三郎(いしかわ まごさぶろう)
旗本・横山主計家の用人。屋敷内で起きた不可解な事件の解決を平次に依頼する。忠義に厚いが、やや頑固な一面も。
横山 主計(よこやま かずえ)
二千五百石取りの旗本。病床にあり、事件の渦中にある当主。
お勇(おゆう)
横山主計の後添えの奥方。四十歳。若殿時之助とは継子関係だが睦まじいとされる。事件の重要な容疑者の一人となる。
若葉(わかば)
お勇の方の娘。十九歳。美しいが、事件の謎に関わる。
時之助(ときのすけ)
横山主計の若殿。二十五歳。病弱だが心優しい青年。
浅井 朝丸(あさい あさまる)
横山家の掛り人(食客)。二十七歳。文武両道だが道楽が過ぎるとも。事件の謎解きに関わる。
お松(おまつ)
横山家の腰元。十八歳。若殿時之助に想いを寄せている。
鉄(てつ)
横山家の仲間(下男)。二十八歳。過去に横山家に恨みを持つ。事件の鍵を握る人物。
「紅筆願文」物語と朗読
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あらすじ
旗本・横山主計の屋敷で、不可解な紅筆で書かれた願文が次々と見つかる。その内容は「若殿お命を速やかに縮め給え」という恐ろしいものだった。屋敷の用人・石川孫三郎から依頼を受けた銭形平次は、この奇妙な事件の捜査に乗り出す。屋敷内の人間関係が複雑に絡み合う中、平次は願文の謎を解き明かし、意外な犯人とその動機に迫る。紅筆に込められた怨念と、江戸の町で繰り広げられる人間ドラマを描いた一編。