【まとめ聞き】山本周五郎『ながい坂』第一巻|閉ざされた道を越えて、若き主水正が未来を開く

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📚山本周五郎の自伝的小説にして、最後の長編小説! 下級武士の子として生まれた阿部小三郎は、幼い日に「橋を取り払われる」という屈辱を味わい、身分と権力の理不尽を胸に刻む。 学問、剣術、師との出会い、藩主・昌治との信頼、山根家との縁談、町奉行与力としての現場経験――小三郎はやがて三浦主水正となり、孤児の救済、御用商人の不正、井関川の堰計画、そして銀杏屋敷に隠された過去へと向き合っていく。 静かに、しかし決して退かず。 一人の若者が、閉ざされた道を自らの足で切り開いてゆく、山本周五郎の長編人間ドラマ。 📚登場人物一覧 阿部小三郎/三浦主水正 本作前半の主人公。下級武士の家に生まれ、幼いころから身分差や理不尽を深く感じ取る。学問と実務によって頭角を現し、やがて三浦家を継いで主水正となる。藩政、孤児救済、水利計画に関わり、若くして重い責任を背負う。 阿部小左衛門 小三郎の父。下級武士。息子の出世を喜び、家名再興への期待を抱くが、小三郎とは価値観が大きく隔たっていく。 谷宗岳 小三郎の師。鋭い知性と自由な精神を持つ学者。小三郎に学問だけでなく、人間と現実を見る目を教える。 小出方正 穏やかで思慮深い学者。小三郎に、人生は一歩ずつ登るものだと示す。宗岳とは違う静かな導き手。 飛騨守昌治 若き藩主。主水正を信頼し、井関川から捨て野へ水を引く堰計画に強い意志を持つ。藩主としての孤独と責任を抱える。 山根つる 山根蔵人の娘。誇り高く、気性の強い武家娘。主水正との婚姻によって夫婦となるが、互いに距離を抱えたまま向き合うことになる。 山根蔵人 重臣。娘つると小三郎の縁談を進める。政治的な眼を持ち、家格と人材の価値を冷静に見ている。 米村青淵 仁山村の豪農の隠居。白髪の賢者のような人物。主水正の孤児救済や水利計画を陰で支える。 石済和尚 宗巌寺の老僧。豪放で、ものごとの本質を見る人物。孤児たちのための「子供部屋」設立に関わる。 七 大火で親を失った孤児の少年。妹を守ろうとする姿が、主水正に孤児救済の必要を痛感させる。 ちい公/ちづ 七の妹。大火後の孤児たちの厳しい現実を象徴する存在。 佐渡屋儀平 御用商人五人衆の中心人物。藩財政と深く結びつき、主水正の台頭を警戒する。 滝沢兵部/滝沢荒雄 城代家老家の若き後継者。美貌と才能に恵まれるが、父の理想と家格に縛られ、深い孤独を抱える。 滝沢主殿 城代家老。兵部の父。息子を理想の後継者として育てようとし、その重圧が兵部を苦しめる。 ななえ 小三郎の幼なじみ。貧しさと苦労の中で成長し、小三郎にとって過去の痛みと優しさを思い出させる存在。
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