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【朗読】佐々木味津三著 右門捕物帖 「第三十六、子持ちすずり」  ナレーター七味春五郎  発行元丸竹書房

 

 

丸竹書房

右門捕物帖

子持ちすずり


佐々木味津三

雪に秘められた謎、連続する怪事件!
名捕物頭・むっつり右門が挑む「子持ちすずり」の真相とは?

物語への誘い

正月半ば、藪入りの賑わいを見せる江戸の町。そんな折も折、八丁堀の御用部屋に駆け込んできたのは、本郷加州家の若侍。屋敷の裏門前で発見されたという奇怪な変死体の報せでした。同心のむっつり右門は、子分の伝六とともに早速現場へ向かいます。

被害者は立派な侍ながら、その死に様は全身火傷という異様なもの。しかし、不思議なことに身に着けた着物には焦げ跡一つなく、むしろぐっしょりと濡れています。右門は、この矛盾に満ちた状況から、加賀家が将軍家へ献上するために運び込んだばかりの「雪」が事件に関わっていると推理します。しかし、それはさらなる謎の始まりに過ぎませんでした。

事件の鍵を握る謎

謎の絵図面:若侍が持参した現場見取り図には、美しい女文字と、ふわりと香るおしろいの匂いが。一体誰が、何のために?

連続する凶行:事件の真相に近づこうとする右門の目の前で、関係者が次々と命を狙われます。姿を見せない被害者の妻「おこよ」の行方は?

「子持ちすずり」の秘密:やがて明らかになる、名品「子持ちすずり」の盗難事件。このすずりが、今回の変死事件とどう結びつくのか?

黒幕の正体:複雑に絡み合う人間関係と陰謀。右門の鋭い推理が、事件の裏に潜む真犯人を追い詰めていきます。

主な登場人物

むっつり右門

八丁堀の凄腕同心。無口だが洞察力に優れ、数々の難事件を解決してきた名捕物頭。

伝六

右門の子分。お調子者だが、右門を献身的にサポートする憎めない男。

おこよ

変死した奥祐筆・松坂甚吾の若く美しい妻。事件の鍵を握る重要人物。

朗読動画でお楽しみください

本作「子持ちすずり」は、手に汗握る展開と江戸情緒あふれる描写が魅力の傑作捕物帖です。この度、本稿をもとにした朗読動画が制作されました。

むっつり右門の名推理、伝六との軽妙なやり取り、そして事件の背後に隠された哀しい人間ドラマを、ぜひ音声でもご堪能ください。文字で追うのとはまた違った臨場感で、物語の世界に引き込まれることでしょう。

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このページは、佐々木味津三著「右門捕物帖 子持ちすずり」を紹介するものです。

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