新チャンネル【耳で聴く山本周五郎】

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 姉妹チャンネルで新たに配信をはじめておりますが、メインのAudioBookChannelでも、100作以上配信しております。

名作短編30作目は、【槍術年代記】

■あらすじ

 槍術に抜群の才をしめすものの、足軽の身分の低さに甘んじる友右衛門が、親友との決闘を機に諸国を遍歴する。妹をつれて仕官の道をさぐるが、うまくいかない。高島で、再び足軽となるが、そこでまっていたのも屈辱の日々であった……

 1939年(昭和14年)5月発表の作品で、この年、周五郎先生にもスランプが訪れたようで、原稿用紙に題名を書いただけで、一行も書けない日々があったらしく、七沢温泉で、一ヶ月過ごしたそうです。その割に多くの作品を残しているので、温泉は効果があったのかも。

■登場人物

兵堂友右衛門……出羽国松山藩の足軽にして、槍術に天才的な才を示す。士分と足軽の対立をきっかけに、親友孫次郎と決闘し、藩を出奔、妹と諸国をさまようことになる。

小夜……友右衛門の妹。

寺沢孫次郎……友右衛門の親友

島田伝十郎……高島藩横目役の倅。酒癖が悪い。

 

名作短編29作目は、【だだら団兵衛】

■あらすじ

1932年(昭和7年)5月に、雑誌【キング】にて掲載。後年書かれたものに、「山だち問答」がありますが、その元となったお話です。

 京に主命をおびて向かう団兵衛は、山賊たちに囲まれる。今は身ぐるみわたすわけにはいかないが、君命を果たしたのちには、衣服も大小もすべてわたすことを約束し、京に向かうのだが、ここから運命は大きくわかっていき……
 

■登場人物

多々羅団兵衛……高虎家臣。山賊との対応が気に入られ池田侯に無理に家臣にさせられる。

藤堂高虎……団兵衛の主君。

池田光政……鳥取、岡山の藩主。団兵衛を召し抱えようともくろむ。

畠山左太夫……光政の家臣で、団兵衛と試合をする。

大蛇嶽(おろちだけ)闇右衛門……山賊。団兵衛の家臣となる。のち、弥九郎

南部八郎太……光政の家臣。

梁川主馬……光政の家老。

梁川三十郎……主馬の子。

垣内彦六……元岡山藩士。

名作短編28作目は、【ちくしょう谷】

 

 兄の織部が決闘により死んだ。江戸の剣術修行から急遽もどった朝田隼人は、兄の死に不審を覚えながらも、流人村の改革に乗り出す。  流人村の木戸番には、兄を斃した西村半四郎がいた。

■登場人物
朝田隼人……本編の主人公。兄の死後、流人村の木戸番頭となり、流人村の現状を改善しようとする。
小池帯刀……隼人の友人。きいの兄。
織部……隼人の兄。半四郎と決闘して死去。
西沢半四郎……織部の部下。流人村の番士に左遷される。
斎藤又兵衛……決闘の立会い人。
きい……織部の妻。
小一郎……織部の長男。
根岸伊平次……道場の門人。織部の死因を疑う。
横淵十九郎……道場の教頭。
岡村七郎兵衛……流人村番士。隼人を助ける。元弟子。
小野大九郎……番士。
乾藤吉郎……番士。
松木久之助……村番士。
権六……流人村の住人。隼人をなぐったことで、逃亡する。
正内老……流人村の住人。村落の世話人であり、隼人を助ける
いち……流人村の女性。権六と隼人の争いの原因となった。
あや……流人村の住人。隼人を慕うようになる。

前編

中編

 流人村に入り込み、住民たちの内側から改善しようとする隼人だが、村には彼の命を狙う者がいた。  果たしてその正体は、権八なのか、それとも……

後編

 流人村の木戸に、冬がせまるなか、城下町とをつなぐ、ゆいいつのかけはしが老朽化のため、崩落してしまう。隼人は早急に。かけ直そうとするが、木戸の倉で火事がおこり、そこから出てきたのは、流人村の娘いちの死骸だった――

名作短編27作目は、【白石城死守】

■白石城こぼれ話
 本作で、伊達軍上杉軍の攻防の場となった白石城ですが、現在は、宮城県白石市にて、復元されています。
 白石城の戦いのあと、作中にも登場した片倉氏の居城となりました。一国一城制の対象外ということで、幕末まで存続(ただし、三層の天守閣は、本藩や幕府への配慮で大櫓と呼ばれていた)
 
 戊辰戦争時は、このお城で白石列藩会議が行われ、奥羽列藩同盟の発足につながりました。北白川宮が滞在されたことでも有名。
 明治七年に取り壊されてしまいました。

 城の復元は、大河ドラマに伊達政宗が選ばれたことで大きく前進し、一億円を超す寄付が集まりました。文献にあたり発掘調査も行われて、忠実な復元を心かげたそうです。120年ぶりの再建となります。
 復元天守としては、最大級! 耐用年数は250年(ちなみに関連の武家屋敷は、260年以上も昔に建築されたそう)。壁の厚さは20センチをゆうにこえ、古来の耐火構造をほこっています。

 震災での復旧も終わり、現在は、外国人観光客の城泊ツアーなども行われたそうです。
 続日本100名城に選ばれています。

■登場人物

浜田治部介……本編の主人公。「はっきとせぬ」といわれながらも、周囲からの信頼は厚い。

伊達政宗……いわずとしれた独眼竜。治部介に白石城防備を命ずる。

片倉景綱……政宗の右腕。後の白石城城主。

奈保……治部介妻。久しく会っていない。

半沢市十郎……治部介家臣。

多紀勘兵衛……治部介家臣。

比野五郎兵衛……治部介家臣。

 

 

名作短編26作目は、【枡落とし】

 1967年(昭和42年)3月、『小説新潮』発表
 おみきとおうめの母娘は、やくざな父に長年苦しんできたが、人のよいおみきは周囲の人を助けながらつつましく暮らしてきた。ところが、千太郎が殺人で伝馬町おくりになったことから、生活は一変してしまう。町内にいられなくなった親子は、逃げるように引っ越し、人の目をさけるようにして生きてきた。新しい生活に少しでも希望をみいだそうとするおみきだが、そこへ千太郎の知り合いだという男が訪ねてきて……

 親子夫婦の情愛を山本周五郎が丹念な筆致で、語ります。

 

登場人物

おみき……玳瑁から生地をつくる内職で生計をたてている、腕の良いべっこう職人。

おうめ……おみきと千太郎の娘。

千太郎……おみきの亭主。まじめな職人だったが、身を持ち崩し、母娘を苦しめる。人をあやめ、凶状持ちになる。

芳造……伊予邑の職人。おうめに惚れている。

幸助……千太郎と牢で暮らしていた出獄後に、おみきの長屋を訪ねてくる。

喜六……おみきたちの長屋の家主。

名作短編25作目は、【あすなろう】

 

とある居酒屋で話す二人の男。文治と政。政はどうしようもない小悪党で、女をだましては金をまきあげ、岡場所にしずめていた。文次は政の行いをあらためようとする。

登場人物

文次……悪人。人をあやめて逃げている。

……女ったらし。文治を慕う。

和泉屋……岡っ引き。文治をおっている。

おひろ……徳銀の娘。

山本周五郎の名作短編24作目は、【夜の蝶】

 一場面ものの傑作です。とある屋台の酒屋。葦簀でぐるりを囲い、うまいつまみを出すその店には、今日も常連客がつどっている。その常連の中に一人、旅装の男――言葉を聞いていると、どうやら上方から来たらしい。客たちの話を聞きながら、主人の与平としゃべっていた男の耳に、女のわけありげな声が聞こえてくる。「高次はどこ――?」

 下町の義理人情をうつした、これも名品にございます。

 

夜の蝶、登場人物

旅客……上方からやってきた旅の男。

お幸……麻問屋、京伝の娘。高次をさがしているが。

高次……京伝から姿をくらました手代の男。

老人……貝屋で酔いつぶれていた老人。元京伝につとめていた。源太。

与平……貝屋主人

六兵衛……通称。ずぶ六。佐渡屋の蔵番。

竹造……八百屋。「貝屋」常連の若者。

勇吉……土屋の船頭。「貝屋」常連の若者。

お梅……京伝、女中。お幸の世話をしている。

山本周五郎の名作短編23作目は、【砦山の十七日】

■砦山の十七日

 昭和二十七年発表。サンデー毎日臨時増刊号でした。 貧窮問答の他

https://www.youtube.com/watch?v=90swj7s7Hcc

 正雪記、栄花物語が連載されています。 1968年には、斬るのタイトルで東宝にて映像化されました。
 藩のために城代家老を斬った七人の侍たちが、別の家老に討ち手を差し向けられ、砦に立てこもる。その十七日間の攻防と心の変遷が描かれています。

■主要登場人物

笈川哲太郎……中老職伊織の長男。家老暗殺のリーダー格。24才
笈川紋之助……国表用人内記の長男。23才
正高大次郎……馬廻り忠左衛門の長男。25才
庄田孫兵衛……槍組番頭。同士の一人。副指揮者。25才
藤井功之助……槍組徒士又右衛門の弟。22才
西村伝蔵……馬廻り。26才
吉田弥兵次……足軽組頭。28才

松尾新六……哲太郎らの協力者。江戸へ使いに走る。
梶井千乃……哲太郎の許嫁。討ち手の来訪を知らせるため、砦に走り、ともにたてこもることに。

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